参拾撥話 ページ39
「ごめんあそばせっ!」
「言い蹴りだ。あ」
ボマーの協力により看守の気を失わせることに成功したノエル
倒れた看守のポケットから偶然なのか包帯を発見する
背中の傷を応急でもいいから手当したかったので、遠慮なく貰わせていただく
ここを脱出した後にでもノエルにやってもらえばいいだろう
何やらボマーと話し込んでいるノエルを横目で見ながら、私は床に座り込んだ
「うわっ………………」
座り込んで改めて自身の傷の大きさを実感する
脚には背中から流れ出ている血がまとわりついていて、赤く染まっている
衣服もベタベタするし、早急に取り替えたいものだ
「んで、ソイツは?」
「A・チェルクエッテイ。私のお姉さまですわ」
「へぇ。随分と深手を負ってるみてぇじゃねぇか」
いつの間に話の話題が私になっていたらしく、私は彼らの元へと近づいた
私の姿をみたボマーは、独房の奥へ向かっていく
何をしに行ったのかと待っていると、タオルとボマーが身につけているローブのようなものを持ってきた
「タオルはあんま綺麗じゃねぇが、ないよりマシだろ」
「どうも」
私はボマーからタオルを受け取ると、遠慮なく身体中の血を拭き始めた
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ココロ(プロフ) - 続編に移れません、、、。今準備ちゅうだから、とかですか?続き楽しみにしてます。 (2019年1月31日 9時) (レス) id: ab8077af61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沢村姫華 | 作成日時:2017年4月2日 14時