参拾弐話 ページ33
もはや瀕死で話すことすらままならないリッパーの代わりに、ノエルが説明してくれた
協力してくれる流れになったものの、今の状態ではリッパーは共に行動出来ない
カロン奪還______そのための協力者として、彼の弟であるボマーを紹介したそうだ
「ところで……お前、傷は」
「貴方と同じくらいの受けたのだから、少なくとも大丈夫ではないわ」
実際今にも倒れそうだしねと、苦笑いでリッパーを見る
私がなんとか行動できるのは、何故なのだろうか
契約では回復力に優れるようにと願ったわけではないから、悪魔の力ではないだろう
まぁ無駄なことを考えて体力を消費したくないので、やめておく
「お前は………フーゴを倒した。お前の…………言葉なら………きっと聞く………だろう」
「_分かりましたわ。あなたは病院で休んでくださいまし」
遠くから救急車のサイレンが近づいてくるのが分かった
このままここに長居するわけにはいかない
私はノエルを引き連れて、駅をあとにする
「お姉さま、傷は……………」
「大丈夫。ノエルの足は引っ張らないから」
心配そうに見つめるノエルの頭を撫でながら、私は渡された地図を見つめた
早くカロンを救出しなければ_________
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ココロ(プロフ) - 続編に移れません、、、。今準備ちゅうだから、とかですか?続き楽しみにしてます。 (2019年1月31日 9時) (レス) id: ab8077af61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沢村姫華 | 作成日時:2017年4月2日 14時