Diable et une fille (ページ4)

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詠話ページ4

「__________」

「______________」

「_____!!」

先ほどの場所に近づくにつれ、人の話し声が聞こえてくる

高さや周波が違う二つの声なので、どうやらノエルのほかにもう一人いるようだ

ぎりぎり二人の声が聞こえる距離かつ二人に見つからない所に腰を下ろす

ノエルと一緒にいる人は、見覚えはあるものの誰だか思い出せない

そもそも何故ノエルがこんな時間にこんな場所に来るのだろうか

「……………丁度下準備もしてあるようですし」

「下準備…………？」

一体なんのことだろうかと当たりを見回す

周囲には大してそれの答えになりそうなものは見当たらなかった

せいぜい先程私があの悪魔と契約する時に使用した魔法陣くらいだろうか

…………………魔法陣？

ふと一つの考えにたどり着いたが、流石にそれはないだろうと頭を横に振る

「…………なんだまた小娘か」

まぁ、その考えは一瞬にして砕かれたのだが

再び現れたのは私と契約したばかりの大悪魔

"また"というのはきっと私のことを指しているのだろう

とはいえノエルも上流階級の子なので、悪魔との契約が罪になることは理解している

そう安易な気持ちでここに来たわけではないだろうが、何を願うというのだろうか