Diable et une fille (ページ30)

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弐拾鬮話ページ30

「ねぇ、カロン」

「なんだ」

「お願いがあるのだけど_________」

地上に出るほんの少し前

ノエルは倒れているリッパーに気を惹かれていて、私とカロンの会話には気づいていない

これだけはどうしてもやっておかなければいけないのだ

「……………本当にいいんだな？」

「うん。これだけはきちんと考えて決めたことだから」

話を打ち明ければいつになく真剣な表情のカロンが視界に映った

私は頷くと、大きく息を吸い___________

「やっと地上だー」

「なんだかそんなに嬉しそうじゃないですわね………………」

あの後、すぐに倒れてしまったカロンとノエルそしてリッパーを担いで駅へと飛び降りた

誰一人として私に対しての感謝の言葉がないのは如何なものだろう

この状況で一番最悪なパターンはリッパーとの再戦だが、恐らくそれはない

「…………どうしてだ、どうしてキサマらはすべて捨てた俺に勝てた」

そこからはお察しのとおり、ノエル達とリッパーの会話

毎回思うのだが、私一人だけ除け者にして話すのはやめて欲しい

結構コチラとしても寂しいのだ