弐拾参話 ページ24
その痛みに耐えきれず、なんとか自力で立ち上がったのは地下鉄工場現場入口から続く階段付近
私はそちらに意識を回せていなかったのだが、どうやら途中で盾を持った警備隊と交戦したらしい
敵も私達の攻撃力に対応してきているのだろう
「いたぞぉ!悪魔だけじゃなく魔人の少女も殺せぇ!!」
と、突如前と後ろを警備隊に囲まれてしまった
でもいくら数が多いとしても、雇われ者には殺気を感じない
こちら側が少ないとはいえ、彼らを倒すのに時間はかからないだろう
ということで目の前の敵は適当にカロンにでも任せとけばいい
私は少しでも寝たいのだ
数分後敵の気配を感じなくなったので、瞼を開く
ノエル達は既に歩き始めていたので、私も彼らの後をゆっくりと追いかける
線路付近に到達した時、"丁度いい"タイミングで列車が通りかかった
不審げに思うものの絶好のタイミングだったので、すぐに飛び乗る
「あら貨物列車ですわね、珍しい。早朝で本数が少ないからかしら」
「…………………偶然なんかじゃないみたい」
「え?」
私は咄嗟に近くにあったものを前方へと勢いよくぶん投げる
「魔人ノエル・チェルクェッティ、魔人A・チェルクェッティ及び大悪魔カロン。予定通り弾圧に入る」
全くもって警察はなんて空気を読めないのだろうか
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ココロ(プロフ) - 続編に移れません、、、。今準備ちゅうだから、とかですか?続き楽しみにしてます。 (2019年1月31日 9時) (レス) id: ab8077af61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沢村姫華 | 作成日時:2017年4月2日 14時