＃１０８ ページ8
.
『私ね、ふっかのこと好きだよ』
深澤「知ってるよ、俺のこと大好きって」
『メンバーとしてじゃなくて、1人の男の人として、だよ？』
深澤「……はぇ？」
こんな遅くに、電話で話すことなんて今までなかった
話したいことがあるって、仕事の相談かななんて軽く思ってた
まさか、Aの口から好きと言われるとは思わなかった
俺の一方通行だと思ってたから
『そんな声はじめて聞いたよ(笑)』
深澤「だ、だってさ、」
『それを言いたかっただけ』
Aのことに関しては俺勘がいいからか、今日のAはいつもと違く感じて
好きって言われて嬉しいはずなのに、違和感だった
まるでもう電話を切ろうとしているような、そんな感じがした
深澤「ちゃんとお顔見てる時に聞きたかったな〜」
『いつかね、』
深澤「俺も大好きだよ、A」
伝えなきゃって思った
こんなにも彼女が自分のことを好きになってくれればって思っていたのに
いざ伝えられると気持ちが複雑になったのは何故なんだろう
こんなにも彼女のことが大好きで、誰よりも大切な存在なはずなのに
深澤「ねぇ、もしかしてだけどさ
話したいことって他にあったりする？」
『…なんでわかるの？』
深澤「俺が何年、Aのそばにいたと思ってるの？
分かるよ、流石に」
『そっか、すごいねふっかは』
深澤「まぁね」
声のトーン的に、聞いたらダメな予感はした
でも、聞いてあげるべきだってことも分かった
だって俺は、そうやってずっと彼女の話を聞いてきたんだから
『あと少ししたら、ふっかやみんなを傷つけちゃうかもしれない』
深澤「傷つける？なんで？」
『私はみんなのことが大好きだよ
それだけ分かってくれればいい』
深澤「なに？どういうこと？」
意味が分からなかった
俺らは彼女に傷つけられたことなんて1つもないから
悲しそうにそう呟いた彼女に、何を言うのが正解か、何を聞くのが1番理解できる答えを導き出せるのか、分からなかった
深澤「ねぇA？どういうこと？
全く意味分からないんだけど」
『大好きだったよ、ふっか
夜遅くにごめんね
バイバイ、ッ』
ブチッと切られて、残ったのは無機質な音声のみだった
まるで一生の別れのような、そんな声色だった
Aが涙を流すことなんて、俺の前でははじめてだった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8512人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるく - 更新ありがとうございました！初めはえ、ふっ/かさん！？と驚きましたが、妊娠発覚後の展開に感動しました。スノや他グループとの関係もとても良かったです！ (9月25日 16時) (
レス) @page33 id: 38cb82c585 (このIDを非表示/違反報告)
HIKARU(プロフ) - リクエスト フッカさん誕生日祝ってほしいねです (2022年5月6日 2時) (レス) id: db954a83a9 (このIDを非表示/違反報告)
ユア(プロフ) - 更新ありがとうございます。幸せになってほしかったので気持ちが通じあって嬉しいです！他のグループの交流も嬉しいです。また更新も楽しみにしています♪ (2022年3月14日 2時) (レス) @page33 id: c716224e6e (このIDを非表示/違反報告)
HIKARU(プロフ) - 130ページの身長がサンタになってます (2022年3月14日 1時) (レス) @page31 id: db954a83a9 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！やっと那須ちゃんが幸せになれそうで本当に嬉しいです(T . T)これからもご無理なさらずに、、更新楽しみにしてます！ (2022年3月13日 23時) (レス) @page33 id: ac3e3f6b9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柊 美優
| 作者ホームページ：http:twitter.com/iam_angel6
作成日時：2021年6月13日 14時
