＃９２ 無かったことに ページ42
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24歳の誕生日を迎えて数週間が経ったあの日、私の中で全てが崩れ落ちた
裏方の仕事が増え、私は毎日が忙しすぎてどう駆け抜けているのかを思い出せないほど疲れ果てていた
何でだろうね、何でこうなっちゃったんかな
何度も後悔した、あの日のことを
仕事の付き合いで記憶が無くなるまでお酒を注がれて、その後の記憶が全く無かった
朝、気づいたら隣には翔太くんが寝ていて
自分の格好と、翔太くんの姿を見て、全てを悟った
間違ったことをしたんだって
そっとベッドから降りて、散らばった服を掻き集めた
窓に反射した自分の身体には、翔太くんがつけたであろう紅い痕があって
二日酔いで無くなったはずの記憶が一気に蘇った
バタンッ
どこに向かって走っているのかは分からない
ただ、走っていなくてはどうにかなりそうだった
蘇った記憶が、私をおかしくさせてしまいそうで
苦しくて苦しくて、何も考えられなかった
なんで私のこと、抱いたの？
なんで、あんな表情で…
愛してる、なんて言ったの？
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渡辺「なんで俺のこと無視すんの？」
次の日、メンバー全員で撮影があった
翔太くんと顔を合わせるのが気まずくて、どうにか近づかないように、話さなくていいようにって逃げていた
私たちが話さないことなんて普通だったから、誰にもおかしく思われてないのに
楽屋を出たタイミングで私を追いかけてきた翔太くんに腕を掴まれた
『無視してないじゃないですか…
いつも通り、私たちは
ずっとこうしてたじゃないですか…』
結成してからずっとこの形で収まってたじゃん
『なんでそれを壊すの？
私たちはただのメンバーなんだから
翔太くんだってずっと言ってたじゃないですか
ガキなんか相手にしてる暇ないって
私にオちることなんてないって言ってたじゃないですか
私はあの日諦めたの
もうあなたのことはメンバーとしてしか見てないの
好きでもなんでもないの
なのに、なんで…』
渡辺「俺、お前のこと好きになった」
そんな言葉を求めてる訳じゃない
私を突き放したのはあなたじゃないの？
なんで今更そんなこと言うの？
渡辺「昨日お前に手出したことも、ごめん」
『無かったことにしてください
私たちは今まで通りで』
渡辺「ずっと待ってるから」
掴まれていた腕を振り解き、私はメイク室に走った
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ゆめ - 更新ありがとうございます。深澤担としては深澤さんと幸せになってはほしいのですが、しょっぴーとのこれからも気になります。次の更新も楽しみにしていますね！ (2021年6月4日 23時) (
レス) id: ce02170ebe (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん(プロフ) - 深澤推しだからどうしても深澤の応援をしたくなってしまう、、っ！！しょったあ、やっと素直になったのかあ！こんな大変な世の中ですが、お体崩されないよう、いつもお話たのしみにしてます！ (2021年5月24日 14時) (レス) id: 59b48e649d (このIDを非表示/違反報告)
わたなべ(プロフ) - 素直になった渡辺くんー！！！！！更新たくさんでうれしいです！！ (2021年4月10日 17時) (レス) id: 0b41a58c52 (このIDを非表示/違反報告)
NiCO(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！翔太オチを期待して読み始めたので翔太オチだったらありがたいです(涙)更新楽しみに待ってます。頑張ってください(*^ω^*) (2021年4月10日 15時) (レス) id: ff9e853eae (このIDを非表示/違反報告)
柊 美優(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます（泣）これからも期待に応えられるよう頑張ります！^_^ (2021年4月9日 23時) (レス) id: 477a867656 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 美優
| 作者ホームページ：http:twitter.com/iam_angel6
作成日時：2020年5月30日 20時
