＃２１ 理解者 ページ21
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箱根に行った日、ジャニーさんに呼び出されて2組合同デビューのことを聞かされた
先日ジャニーさんと話した時、そんな雰囲気全く無かったのに
デビューを聞いて、ボーッとする頭でいつも行くカフェに入った
色んなことを頭の中で考えているうちに
翔太くんを諦める、良い機会なのかもしれない
そんなことを思い始めて
このままズルズル好きでいるのもどうかと思うし、今までそのタイミングが分からなかったけど
やっと、諦める気になれた
いい加減、私も一歩を踏み出さなきゃね
デビュー日までに、気持ちを切り替えられるように
きっとジャニーさんが言った、切り捨てるべきものってこれの事なんじゃないかな
なんて、正解は分からずじまいのまま
甘いカフェオレをゆっくり喉に流し込んで、ひとつのトークルームを開いた
いつものカフェで待ってる
一方的な連絡にも、きっともう慣れたよね
頭が良いから今日1日していた会話の流れとの違いに簡単に気付いてくれるんだろうな
この時間だとレッスンも終わってるし、メンバーと話したりしてるのかな
20分で着く
こういう所よね
雄登はきっと、私よりも私のことを知っていると思う
1番の理解者で、味方で
私とは違って、純粋で綺麗
いつもの席にいるから
帰る場所は同じなのに、帰り道を1人で歩きたくなくて
話を聞いて欲しいわけじゃないけど、隣にいて欲しいの
私が唯一泣くことが出来る場所は今じゃ雄登の元しか無くて
迷惑だって思われてるだろうけど、ワガママな私を黙って受け止めて欲しい
20分後、少し息を切らしながら目の前に腰掛けたのは、弟だった
雄登｢ねぇ、なんで俺こんな所に呼ばれてんの？｣
『ん〜良いじゃん
たまには、ね』
ため息をひとつ零して
グチグチと昼間メールで永遠に怒られ続けた朝帰りの件についてお説教を受けて
夕食を食べに、賑やかな街を2人並んで歩く
『雄登、私ね』
雄登｢ん？｣
『7年も片想いしてたけど』
雄登｢うん｣
『一度も諦めようなんて思ったことなかったの』
『ふざけてるように見えてたかもしれないけど、本気で好きだった』
『この7年間の中で、あの人以外を好きになることなんて一度も無かったの』
雄登｢うん｣
『…それももう、終わりにするの』
雄登、そんな顔しないでよ
やっと一歩を踏み出せそうなのに
私の背中、押してよ
いつもみたいに
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凛(プロフ) - はじめまして。まさかのエレクトーンが紅一点ちゃんと共通点だなんて！！！と勝手に上がってコメント失礼いたしました。更新楽しみにしております。 (2020年6月8日 5時) (
レス) id: 0ac44f0feb (このIDを非表示/違反報告)
雪ん子。 - すっごく読みやすくて、ドキドキさせてもらってます！！これからも更新して下さったら嬉しいです！！！(≧▽≦) (2020年5月30日 23時) (レス) id: ccb0d32bc6 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 今日の読んでたら、阿部ちゃんいいなーってなりました！これからも更新頑張ってください！ (2020年5月30日 19時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
rouge(プロフ) - 素敵な小説ありがとうございます(^^)最後誰とくっつくのかなぁと楽しんで見させて頂いています♪あえてあべちゃんとくっついて欲しいなぁと思ってます笑。これからもご自身のペースで頑張って下さいね！ (2020年5月30日 7時) (レス) id: 39e165841d (このIDを非表示/違反報告)
薫乃(プロフ) - 深澤さんに報われてほしいです(T-T)そして翔太くん後悔しなさい(T-T)ふっかさん、、、リアコ過ぎます(T-T) (2020年5月29日 16時) (レス) id: 58fa025e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 美優
| 作者ホームページ：http:twitter.com/iam_cham7
作成日時：2020年4月18日 16時
