人殺しと呼ばれたアメリカ帰りの天才を優秀と野犬は好きになる MIU404

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〜A〜



伊吹｢同じ。向こうがまたナンバー変える前に緊急配備で捕まえないと｣


陣馬｢別人だったらどうする｣


伊吹｢俺の耳は正しい｣


自信過剰、好きだな


志摩｢緊急配備までして、間違いだったじゃ済まないんだよ！｣


あ、ダンボール蹴った


ほら。ガラ悪い


志摩｢俺達警察は権力を持ってるからこそ慎重に捜査しなければならない。そのための規則で、そのための捜査手続きだ。奥多摩の交番から来た素人が野生の勘だけでしゃしゃってんじゃねぇよ！｣


マウントの取り合いは不毛とか言ってなかった？


取ってんじゃんマウント


志摩｢俺までマウント取っちゃったじゃないか！｣


伊吹｢何だかテンション上がってきたぁ！｣


志摩｢今の状況で緊急配備は無理｣


伊吹｢じゃあどうする｣


志摩｢やるならルール内でやる。A。お前はどう思う｣


｢え？何が｣


志摩｢聞いてたよな話し｣


｢うん。でもそれは決定権班長でしょ？｣


陣馬｢もしAが伊吹が正しいと思うなら、俺はお前らに指示を出す｣


｢ふむ……｣


エンジン音がどうとかは私には分からないけど、お兄さんが後ろの車を煽ってたのは気付いてた

その上で無視をした結果がこれ


｢捕まえないとなぁ｣


陣馬｢いいだろ。隊長に一報入れて当番勤務が終わる朝の9時まで俺達で白い車の捜索に当たる。ただし！他の事件の呼び出しが入ったらそっちを優先｣


防カメの映像を貰いに行ってる間に私はうどんを食べる


朝から何も食べてないからお腹空いてんだよね



戻ってきた志摩くんは呆れてるのか何も言ってこない



糸巻｢隊長から電話もらいました。偽造ナンバーの車両？｣


志摩｢深川通りのおもちゃ屋前を21時頃通過した白いステーションワゴンでこのときは多摩ナンバー。付近一帯の防犯カメラ映像は出来るだけ集めました。前足と後足、その他何か情報があれば｣


糸巻｢速やかに発見します｣


伊吹｢あともし写ってたらこの人、捜して欲しいんだけど。西田ふみこさん。このおばちゃんね。絶対写ってると思うから。マキマキ。よろしくお願いします｣


｢私からもお願いします。おばあちゃんは傘を持ってない。雨宿りしてるにしても、体温は低下する一方。命に関わることです｣


志摩｢生活安全課も動いてるので、出来ればで｣


｢糸巻さん。捜索範囲なんですけど、ここからこの辺で絞ってもらえますか？｣


糸巻｢灑華さんが言うなら｣


｢すいません。動けないのに生意気言って｣

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