6 ページ6
〜A〜
無線【警視庁から各局。墨田署管内。重傷傷害容疑事案。入電中】
ナイスタイミングでお昼ご飯を食べ損ねた
うどんは腐らないし、夜食べればいい
志摩くんに戸締り言われた伊吹くんは、警察署内に泥棒がいるわけないと言った
それはそうだけど、規則は規則
分駐所を離れるときは鍵を閉める
車を離れるときはキーを抜く
伊吹くんって一旦は反発するけど理にかなった説明すれば納得する
現場に到着すると被害者は救急車で運ばれて行った
容態は顔面血だらけ かろうじて反応はした
殴ったのは赤の他人
それ以上は何も聞けてない
カレー屋か
スパイシーなの食べたくなってきた
陣馬｢手分けして聴取｣
私も数に入ってるんだよね
持ち物は小銭入れのみ カードの類はなし
身元の分かるものもない
この路地に防犯カメラもない
それぞれの証言を聞いて一つの仮説が浮かんだ
志摩くんいるし追いついてくるでしょ
私は一足先にパーキングに着いた
ビンゴ、凶器の看板はここから持ち出された
｢このナンバー昼間の｣
鍵開いてる
私は警察で、これは捜査
中を調べてると座席には血の痕がベットリ
犯人は何を探していたか
金銭目的じゃないとすれば……
志摩｢おい｣
｢遅かったね。意外と｣
志摩｢声かけてけ。何してる？｣
｢被害者は昼間のお兄さん。ナンバーも一緒。それと、ドラレコなくなってる｣
伊吹｢ちょーー優秀じゃん……｣
･
墨田警察署
防カメには被害者の車をつけてきた不審な白い車が写ってる
犯人と見て間違いない
あとは所轄に引き継いで、書類まとめは志摩くんに任せよう
伊吹くんはパッとしないって怒ってる
機捜の仕事をあまり理解してないみたい
あくまで機捜は初動捜査が仕事
警察って仕事に夢を見てるのかしらないけど、くだらない
命かけて誰かを守っても感謝なんかされない
『人殺し』
私を恨む声は消えてはくれない
無線【警視庁から各局。墨田署管内。あずま児童公園付近で女性83歳が行方不明。着衣はグレーのカーディガン。ピンクのストール。花柄の杖。近い局、捜索願いたい】
昼間のおばあちゃん、まだ帰れてない
私が車から降りて付き添っていれば……
捜すにしても範囲が広すぎる
そもそも行かせてもらえるわけもない
人捜しは機捜の仕事じゃない
人に任せても自分でやっても、結局私は失敗する
私の人生はもうとっくに、終わってる代物
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mmmm(プロフ) - ありがとうございます！楽しみにしています！ (2023年2月12日 19時) (
レス) id: 08ad53504d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - Mmmmさん» コメントありがとうございます！更新の予定はめちゃくちゃあります！ラストまでの展開も全て考えているんですが、ついつい他作品ばかり更新してしまい、この作品が手付かずになってしまってる状態です……(汗) (2023年2月12日 19時) (レス) id: ee04455451 (このIDを非表示/違反報告)
Mmmm(プロフ) - すごくいい小説ですね！思わず更新停止しているにも関わらず一気読みしてしまいました☺️これから更新される予定はありますでしょうか？ (2023年2月12日 16時) (レス) id: 08ad53504d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆ
| 作成日時：2022年12月5日 9時
