4-3：想定内の想定外 ページ7
伊吹 SIDE
何故か目を見開いて『え、一目惚れ？』と聞き返してくるきゅるちゃん。うそ…口に出てた？？
やばいどうしようって頭を抱えてみたけれど、俺嘘は言ってない…うん。
焦っても時間が戻るわけじゃないし、言ったことが消えることも無い。
なら、もういっその事……、
｢そう、一目惚れ。俺、君の事が好き。｣
開き直ってやろう。
名前も知らない、1回会っただけの子を好きになって、もう会えないと思ってたのにまた会えた。
折角巡ってきたチャンスを棒に振るほど俺も馬鹿じゃない。
｢だから、もし良ければ連絡先教えてください。｣
言い終わってから急に恥ずかしくなって、俯いた。
きゅるちゃんが今、どんな顔をしてるのか分からない。
引かれちゃったかな、それともびっくりしてさっきみたいに固まってるんだろうか。
早く何か言って欲しい。
返事が怖くなって、顔を上げられないままでいるとふってきたのは笑い声。
『ぷっ、あははっ…私こんな突拍子もない告白されたの初めてですよ。』
綺麗な薄ピンク色の唇が弧を描く。
俺から目を逸らすことなく、一呼吸置いてきゅるちゃんは『良いですよ。交換しましょっか。』と心做しか嬉しそうにスマホをポケットから取り出した。
『先ずはお友達から始めませんか？実は私もあなたのこと、ちょっと気になってて…。』って交換してる最中に言われた時は心臓止まるかと思った。
それってさ、期待していいってこと？
俺単純だからそんな反応されたら期待しちゃうよ。
｢こんなきゅるきゅるな子と友達になれるなんて一生分の運使い果たした気分。｣
大袈裟かもしれないけど、俺にとってはそれぐらい嬉しかった。
｢よーし、これでオッケー！｣
スマホの画面に表示された�犁甘��瓩噺世κ源�にテンションが上がる。だけど…名前がむじぃ、読めない。
｢おに…とう？名前なんて読むの？｣
『ほおずきって読むんですよ。鬼燈 Aって言います。』
鬼燈 A。
それがずっと知りたかったきゅるちゃんの名前。
｢俺の名前は伊吹藍。伊吹でも藍でもAちゃんの好きなように呼んでくれていいからね！｣
『ふふっ、ありがとうございます、伊吹さん。』
名前を呼ばれて、どくどくと脈打つ心臓が更にうるさく加速した。
【真昼の白昼夢】
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優(プロフ) - 志摩さんverも見たいです。 (12月13日 8時) (
レス) @page9 id: 3d15647872 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年3月10日 4時) (レス) @page43 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 終わり！？めっちゃ気になる(；´Д｀) (2021年12月4日 18時) (レス) @page43 id: da421f7cc6 (このIDを非表示/違反報告)
Ylixe(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2021年1月10日 20時) (レス) id: 261d3e9d65 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄くいいです！このパターン初めて読みました！久住側で伊吹に好かれて付き合って…最高ですね！続きもっと沢山読みたいです！更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2020年12月28日 2時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2020年9月26日 13時
