3：午前九時の独り言 ページ4
【3話】
ピピピッ＿＿＿
9時を知らせるスマホのアラーム。
もうそろそろかな、と上に1枚上着を羽織りベランダの手すりに手を掛けた。
久住が知り合いに借りさせたこの部屋からは芝浦警察署とその周辺が一望できる。おかげで勤務時間は大方把握できた。
『(街の平和のため…他人を守るためによくそこまでできるよね。)』
そんな事思ってしまう私は絶対警察官に向いていない。
それから暫くして芝浦警察署の駐車場に入っていった1台の車を見つけた。
緑色だと遠くから見てもすぐ分かるから凄い楽。
警察署に帰ってきた2人に『お疲れ様ですー。』と言ってみる。勿論私の声は届くはずも無いし、最初から届ける気も無い。
スマホに表示された時刻を
第4機動捜査隊の志摩一未と伊吹藍。
名前、住所、経歴に行動パターン、警察だからもっと調べずらいかと思ったけど存外あっさりとしていた。
志摩一未は休日はレンタルビデオショップで刑事ドラマをよく借りているから今日も借りに行くのだろう。
伊吹藍の方は、休日は基本的に走ってる。
どれだけ体力作りが好きなのだと思った日もあったけど、ただ純粋に走る事が好きなだけだった。
『近づくなら伊吹藍の方がいいかな。』
先日撮った2人の写真を交互に眺めながら、誰もいない部屋でぽつりと呟く。
志摩一未とは違い社交的な彼は今までにないタイプの人間だった。だからこそ、私は彼を選んだ。
『彼女いたら志摩一未に変更するか。』
流石に私とてそこまで冷酷な女ではない。
よく、騙した彼らに｢お前は人間じゃない。｣と吐き捨てられることはあるけれど、人間じゃない私にも良心ぐらい存在する。
『まぁ、見た感じいそうにないけど。』
無機質な白いテーブルの上に置かれた資料をファイルに戻して大きな伸びをひとつ。
『そろそろ接触しようかな。』
あれから1週間とちょっと、メロンパンを買いに来た一般人の事なんてきっともうすぐ忘れてしまうだろう。
もしかしたらもう忘れてるかもしれない。
だから、彼らが私を完全に忘れる前に再び会いに行かないと。
『待っててね、犬のおまわりさん。』
【午前九時の独り言】
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優(プロフ) - 志摩さんverも見たいです。 (12月13日 8時) (
レス) @page9 id: 3d15647872 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年3月10日 4時) (レス) @page43 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 終わり！？めっちゃ気になる(；´Д｀) (2021年12月4日 18時) (レス) @page43 id: da421f7cc6 (このIDを非表示/違反報告)
Ylixe(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2021年1月10日 20時) (レス) id: 261d3e9d65 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄くいいです！このパターン初めて読みました！久住側で伊吹に好かれて付き合って…最高ですね！続きもっと沢山読みたいです！更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2020年12月28日 2時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2020年9月26日 13時
