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14-2:悪魔の囁き ページ29






「___ってことがあったんです。」


「Aの事売ったんか。」

明らかに怒ってる久住さん。
俺だって言ったこと後悔してる。


どうして、俺の事を誰よりも心配してくれてるAさんを売るような真似しちゃったんだって。




「いや、本当にそんなつもりじゃなくて…。」


「今すぐ人違いやったって言え。あいつは詐欺師やない。」


「分かりました、今すぐ、その連絡してきます…!」

人違いだった、似てる人だったと澤部さんに連絡を入れる。




じゃああの羽野麦って人も、ひょっとして詐欺師じゃない?




「間に合ってよかったな、エトリさん怒らせたら道頓堀に沈むでぇ。」


「え、」


「あ、でもここ東京か。道頓堀あらへんわ。」




笑顔でそう話す久住さんはいつもの久住さんに戻っていて、少しばかり恐怖を覚えた。




「俺とAが出会った時な、あいつ沈んでてん。」


「は?」

澤部さんが1度は死んだと思われてたって…もしかして1度沈められたから?




「詐欺師に仕立て上げられて沈められとった癖に優しいAは全部自分のせいって罪被りおって…あほやと思わん?」


「仕立て上げられた?」

って事はAさん、はめられた?




「羽野麦って女に騙されて殺されかけたんや。」




何も知らない、何も分からない俺に悪魔が囁く。




「売るならその女売れ、Aの為にも。」


「Aさんのため…。」


「きっとAも喜んでくれる。Aを助けてやりたいやろ?」




この時もっと慎重に動いていれば、少しでも疑っていればあんな事にはならなかったのに。









「それと、今回の事はAには言ったらあかんからな。」


「けど一応言っておかないと…。」


「あいつエトリさん関わってくると暴走すんねん。俺からさりげなく注意喚起しとくからお前はなんも話すなよ。」

深くは聞けなかった。聞いてはいけない気がして、俺は頷くことしか出来なかった。




【悪魔の囁き】

15-1:恋人ごっこ→←14-1:悪魔の囁き



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(プロフ) - 志摩さんverも見たいです。 (12月13日 8時) (レス) @page9 id: 3d15647872 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2022年3月10日 4時) (レス) @page43 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 終わり!?めっちゃ気になる(;´Д`) (2021年12月4日 18時) (レス) @page43 id: da421f7cc6 (このIDを非表示/違反報告)
Ylixe(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2021年1月10日 20時) (レス) id: 261d3e9d65 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄くいいです!このパターン初めて読みました!久住側で伊吹に好かれて付き合って…最高ですね!続きもっと沢山読みたいです!更新頑張ってください!楽しみにしています! (2020年12月28日 2時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無 | 作成日時:2020年9月26日 13時

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