11-2：鬼燈の咲いた日 ページ22
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当時の私はネットカフェに入り浸ってた何処にでもいるただの学生。
神様のイタズラで何もかも奪われて自暴自棄になった私は言葉巧みに人を騙して、その金で生活してた。
息をするように嘘をつくようになったのは多分その頃から。
バーやカジノに来るお客さんに取り入って、色んなお店でバイト掛け持ちして、お金貯めて。
何年か経ってやっとこんなクソみたいな生活抜け出せるって思ってた時に、友達ができた。
全て失った私に出来たたった1人の大切な人。
彼女は私とは正反対の笑顔が可愛くて、人の為に涙を流せる温かい人だった。
私なんかが友達やってても良いのかって毎日考えてたぐらい。
毎日身を粉にして働いて、貯めたお金で安いアパートを借りた。
生活は大変だったけど、それでも幸せだった。
暖かい寝床があって、美味しいものが食べられて、頼れる友人もいる。それだけで十分だった。
2人で楽しい思い出沢山作って、宝物が沢山できて人生捨てたもんじゃないかもって思い始めた矢先……、
あいつが私達の前に現れた。
あの男に気に入られた私達は色んな話を聞かされた。
最初は自慢話から入り、気付いた時にはもう遅かった。私達は知り過ぎてしまったみたい。
自分の言うことを聞かなければどうなるか、いつしかそれは脅しに変わっていた。
逆らえば暗くて寒い…人を絶望させる所へ連れて行く、と。
怯える彼女を助けるにはどうしたらいいのか、必死に考えた。
『大丈夫だよ。今度は私が助けるから。』
導き出した答えは、彼女を警察に託す事だった。
もうそれ以外彼女が安全に生活出来る道は残っていない。
裏カジノのニュースをテレビで見て、あいつが血眼になって私達を探してる中、敢えて挑発してわざと捕まった。
エトリのパソコンにウイルス送り込んで、データ盗んでカジノの事を密告したのは私だと告げる。
バチッと身体に走る鋭い痛み、その後すぐに大きな衝撃音がした。
きっとスタンガンでもつかわれたんだろう。
徐々に視界がぼやけていって
次に目を覚ますと
丁度落とされる途中だった。
『っ…！！』
伸ばした手は空を切って、身体は重力に逆らうこと無く濁った水に吸い込まれていった。
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優(プロフ) - 志摩さんverも見たいです。 (12月13日 8時) (
レス) @page9 id: 3d15647872 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年3月10日 4時) (レス) @page43 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 終わり！？めっちゃ気になる(；´Д｀) (2021年12月4日 18時) (レス) @page43 id: da421f7cc6 (このIDを非表示/違反報告)
Ylixe(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2021年1月10日 20時) (レス) id: 261d3e9d65 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄くいいです！このパターン初めて読みました！久住側で伊吹に好かれて付き合って…最高ですね！続きもっと沢山読みたいです！更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2020年12月28日 2時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2020年9月26日 13時
