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笑っていて【続き】 ページ4

救急車に電話して…状況を説明しようとすると焦りで早口になる


落ち着いてと言われるが落ち着いていられるはずがない


なんとか救急車を呼ぶ事ができた

後は救急車を待つだけ


マ「待ってろよ…今救急車来るからな!」


『んぐっ…助かるッ…かな…』

マ「助かるに決まってる!」

『そうだね…マサイを置いて…死ねないな…』


弱々しく微笑んだ

そんな姿に涙が溢れる


『なに泣いてんの…イケメンが…ブサイクになるよッ…?」

マ「うるせっ…」


だんだん息が静かになってくる

マ「A!!絶対に!目を閉じるなよ!」

『うん…』


彼女の真っ赤に染まってしまった手が俺の頬に触れる

『死なないから…笑っていて……』



_ピーポピーポ…

微かに救急車の音が聞こえた


『大丈夫…きっと……』


俺の頬に触れていた手が力が抜けるように、地面に倒れた


マ「おいッ!A!目を閉じるなよ!おい…」


救急車が到着して…病院についた

手術室に運ばれて…


マ「どうしたら…はぁッ…どうしたらッ…」


目がジーンとして…祈った
どうか、俺から彼女を…



奪わないでくれ…

手術室のランプが消えて中から医師が出てきた


マ「あの!」

医師「Aさんの関係者ですか?」

マ「彼氏です…」

医師「彼氏さん、Aさんの手術は無事成功です…」


今までにない喜びが押し寄せてきた

マ「本当ですか!」

医師「傷の深さが一ミリずれていたら臓器を傷つけていました」

マ「そうですか…ありがとうございました…」


去っていく医師の後ろ姿がカッコよかった


病室に運ばれて…Aの手を握って…


次の日…目を覚まさないAの手を握っていたら

静かに目が開いた

マ「A?」

『マサイ…私…』


涙を流しながら、何度も頷いた


『マサイ…ありがとう…』
マ「おう…」


彼女とは幸せに今でも暮らしてる

心の音【MOTOKI】→←笑っていて【MASAI】


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作者名:魚Aya | 作成日時:2020年5月21日 23時

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