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七人の狐の神様【続き】 ページ18

「クスッ…」


え…?


顔をあげると目の前に巫女服を着た…顔に布を被った人?が立っていって。


『うわっ!?』


尻餅をついた…

目の前に人が立っていって驚いた


「大丈夫?」

その声からして優しそうな男性だとは思った…。


『えっ…ぇっあ!ごめんなさい!』

スッと手を差し出されたので、戸惑いながら握って立った。


一歩後ずさる。


「フッ…怖がらなくていいよ…取って喰おうとしないから…」


風がビュンと吹いた


『キャッ…』

腕で顔を隠すが目の前に立っている人の顔を隠していた布が捲れた。


思わず目を見開いた。



『き…狐…』

狐の尻尾が別れていて、2本の尻尾が揺れていた。


目がとろんと垂れている男性?

尻尾が別れてる?


『ぁ!でも…ぇっ…えっと…あ…どうしよう…』


「大丈夫?」


近寄ってくる狐の男性を止める。


『ちょっ…ちょっとそこから近寄ってこないで、ほしいです…』


酷いことを言ってしまった…

表情が見えないけど悲しそうな顔をしてるんだろうな…


『(やってしまった…)』


私のいる村には伝説が残っていた…


6体の狐は尻尾が二つに別れていて…

最後の七体目の狐は6体の狐を育てる、親代わりをしている…九狐…


昔村の人達を喰った伝説…

そんなのないと思ってたんだけど…小さい頃は真に受けていたけど…


『あるわけないでしょ!』

あ!手で口を押さえた…


「どうしたの…?」

『やぁ…あの…私帰りますので…』


くるりと背を向けたが、5人のさっきの人と同じ格好をしている人達が


「人間が何してんの?」

緑色の巫女服を着ている人が言う。


『いや…あの…違うんです…』

「また、妾(わらわ)達を殺しに来たのか人間…」


紫色の巫女服を着ている人が言う。

この小説の続きへ→←七人の狐の神様 【Fischer's】


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作者名:魚Aya | 作成日時:2020年5月21日 23時

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