「暗闇の中でただ独り」 ページ8
「裏切り者！信じた私がバカだったわ！」
ああ、お願い。私を置いていかないで。
周りから聞こえる蔑みの声、首に感じる圧迫感
目を瞑っても、耳を塞いでも、どうしても聞こえてくる邪魔で、不快な音
深い深い闇へと落ちていくこの感覚
「ハルが...死んだ。」
体が、何かに殴られた時のように動かなるこの感じ、
全部私のせいだ
助けられなかったのも、気づかなかったのも
ごめん、本当にごめんなさい
許してもらえる筈なんてない
「ごめん。ハル、許してくれないかな、お願い...」
伸ばした手が空を切った
私が悪いのは分かってる、責められても当たり前なんだ
だから私は、幸せになっちゃいけない、頂点で輝く事なんて許されないんだ
ああ、消えてしまいたい。
いっそこのまま、目も覚まさずに眠ってしまえたら、どんなに楽なんだろう？
温もりとか、愛を殺してしまえたら、身軽になれる？
弱さも自己中心的な考えとか、そんな気持ちを、全部全部消してしまえたら
私は強くなれる？大事なものを全て、自分を犠牲にして守れる？
ああ、また分からない。
「わかってるんでしょ？A。」
「また逃げようとしてるのか？」
暗闇から聞こえる。笑いを含んだ、いつも聞いてる声
私の、大切な妹弟。
逃げようとなんてしてない。
私なりに頑張ってるつもりなのよ
「えー、そんなんで頑張ってるの？」
「リン、もうよせ、こんな姉に構う必要なんて無い」
ああ、やめて
「それもそうだね、レン」
その先は言わないで
私が一番分かってるの
「たった一人の親友も救えなかったからね」
「たった一人の親友も救えなかったからな」
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にゃにゃにゃ - 面白かったです★ (2018年7月26日 8時) (
レス) id: 4239b48e71 (このIDを非表示/違反報告)
美氷空リリサ(プロフ) - アサミィさん» コメントありがとうございます！これからも楽しみにしていてくださいね！ (2017年11月17日 17時) (レス) id: d27e7d6f13 (このIDを非表示/違反報告)
アサミィ - 面白いです！続きを楽しみにしています！ (2017年11月17日 16時) (レス) id: 4b0b8ba6fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美氷空 リリサ | 作者ホームページ：http://kabepurodaisuki
作成日時：2017年3月31日 10時
