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Youside
『ん…』
目を覚ませばいつもとは違う天井
『ホテルか…』
私は行くあてもなく、ホテルに来ていた。
自分の携帯を見れば、7:00でそろそろ会社に行く準備を始めなければならなかった。
いつものように準備をして、昨日病院でもらった薬を飲む。
そしてホテルを出て、会社へ向かった。
会社へ着くと昨日のことを心配して、皆が大丈夫と聞いてきた。
私はそれに『大丈夫です、すいませんでした笑』と答えて、自分のデスクで仕事を始めた。
〜
『お疲れ様でした〜』
仕事が終わり、少し買い物をしてから家に帰った。
1日ぶりだからか家に入るのに少し違和感があった。
『ただいま〜』
もし隆弘がいたら「おかえり」と笑顔で出迎えてくれるが、
そんな声がしないということは隆弘はいないってこと。
隆弘がおかえりと出迎えてくれることはあんまりなくて、私が『おかえりなさい』ということが多かった。
いつものようにご飯を作った。
『ひとりか…』
自分の口からいつの間にか出ていた。
?「なーに言ってんの?俺もいるじゃん」
声がして、その方を見ればそこには隆弘がいた。
『隆弘…』
隆「ただいまって言っても、おかえりって言ってくれないんだもん。寂しかったからね?」
『ごめん、ぼーっとしてて笑』
こんな早い時間に帰ってくることのない隆弘に私はまだびっくりしていた。
『今日早かったんだね』
隆「うん。本当は昨日早かったから、Aとふたりでゆっくりしようとしてたのに、
昨日帰ってこなかったから、今日こそはっておもって」
そう言って隆弘は笑った。
『ごめんね。昨日は』
隆「そんな顔しないの笑」
そう言って隆弘は私の頭を撫でた。
『うん、ありがとう』
隆「あ〜お腹減った〜、早くご飯食べよ!」
『うん。そうだね、食べよっか』
こんな生活が続けばいいのに、
でもそれは無理なんだよね…
どうして…生きられないの
もっと隆弘と一緒にいたい。
そんな願いは叶うはずもなかった。
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るーたん(プロフ) - すんごい泣いてしまいました!私はもう何回見ても泣いてしまっています!本当に感動しました (2019年2月3日 22時) (レス) id: e9fd11ff95 (このIDを非表示/違反報告)
yui?(プロフ) - めっちゃ泣きました 本当に感動です。 (2018年3月27日 18時) (レス) id: c8732d65e1 (このIDを非表示/違反報告)
音羽(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです! (2018年1月17日 21時) (レス) id: 091ef5be53 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 感動しました(涙)切ないけどとってもいいお話ですね^^* (2018年1月17日 7時) (レス) id: 90a7786cb1 (このIDを非表示/違反報告)
音羽(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます!本当に嬉しいです!リクエストありがとうございます。頑張ってみますね! (2018年1月10日 22時) (レス) id: 091ef5be53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音羽 | 作者ホームページ:Otohauratsuku
作成日時:2017年8月29日 13時