アリア ページ41
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「散々、17歳になったら海軍辞めるとか
言っときながら、実際出て行く時は
何も言わずに行っちゃうの！？
そんなの許さないわよっ！
というか、
Aの誕生日、明後日じゃん！」
『いや、今は2時25分でしょ？
だから一応明日だよ』
「そういうこと聞いてるんじゃないの！」
はあぁぁ……
と、アリアがため息を吐く。
「……ねぇ、もう少し海軍に居てよ」
『ごめん。それは無理…………約束、だから』
「''約束''ねぇ……
前も言ってたけどそれって何なの？」
『……前さ、友達が死んだって話したでしょ？』
「あぁ、サボ？だっけ？」
『うん、それで「Aはソイツが生きてると思ってるんでしょ？」……えっ！？』
「革命軍の''サボ''だと
思っているんじゃない？」
『………うん、よく分かったわね』
「ソイツの手配書が出てから、
Aは、革命軍を捕まえる度に
''サボに兄弟はいますか？''って
聞いてたじゃない………
捕まえる割には、逃がすくせに」
『えぇ、そうね、そうだった』
「で？約束っていうのは何なワケ？」
『……サボが死んだと思った時、約束したの。
17歳になったら、
''自分がやりたいことをやる''って』
「''火拳''達とねー……………
……あのさー、こーゆー事は
聞くべきじゃないと思うんだけど、
何で死んだと思ったワケ？」
『………知り合いがね、目撃したの。
天竜人に、乗っている船ごと撃たれたのを』
「船ごとか………なら、生きてる可能性は
十分あるワケね………」
アリアは
再びため息を吐く。
「海軍を辞める事は
Aの自由だから、いい。
皆にも、私から言っとくからいい。
でもね………黙って出て行くのはダメ
それだけは許さない
いい？」
アリアは私を
心配してくれている。
気遣ってくれている。
『うん、ごめん。』
「…………………うん、''またね''A！」
『！！』
『うんっ！また今度ね、アリア！』
また会おう！
''またね''と、約束してしまったから。
そして私は星を散りばめた空の下、
海軍本部から出発した。
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