帰ろう ページ31
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『えっ……！？あっ………ちょっ……と！？』
急に何……！？
ﾄﾞｸｯ ﾄﾞｸｯ ﾄﾞｸｯ ﾄﾞｸｯ ﾄﾞｸｯ………………………
『〜〜〜〜〜っ！！？』
ヤバい…………心臓の音、聞こえちゃう………
初めて会った時も、サボの時も
全然ドキドキしなかったのに………！！
「………A」
『なっ、何！？？』
「なんで、この前……サボとハグしてたんだ」
？？
『えぇっと、あれはよく分かんないけど、
サボが急に抱きつけって言ってきたから……
後で理由聞いたんだけど、
作戦失敗とか、
エースが殴ってくれれば成功だったとか
言ってたわ。
どういう意味かわかる？
別に、エースが殴りたくなるような要素
なんてなかったのにね………』
何でそんなこと聞くんだろ？
「サボのヤロウ………」
えっ！？何かわかったの！？
「A、
ちゃんとおれがキレる要素あったからな？」
えぇ〜？
どこ！？
『……どこにあったの？キレる要素は……』
「それは…………」
そう言いながらエースは、私を離してくれた
「それは…………！！」
『それは？』
エースの顔は文字通り真っ赤。
そんな顔で見られたら
こっちまで顔が赤くなっちゃうわよ…………
ホント、これじゃあまるで………………
エースが
私のコト……………………………………
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って！
ナイナイナイナイナイナイナイナーーイ！！
あるわけないじゃない！？そんなこと！！
そんなことを考えながら、
私はエースの言葉に耳を傾ける。
『それは、何なの……？』
ﾄﾞｸｯ ﾄﾞｸｯ
ﾄﾞｸｯ ﾄﾞｸｯ
ﾄﾞｸｯ ﾄﾞｸｯ………
エースの口がゆっくりと開く
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「言うわけねーだろ！！そんなこと！！！」
『え？』
今のは言う流れだったわよね！？
「いいから帰るぞ！！」
そう言って、エースは私の手首を掴み、
走り出す
『えぇ〜？ナニソレ！？』
普通に振る舞うように
頑張ってはいるけど
急に手首を掴むのとか、やめて欲しい……
心臓が持たない
それに
あんなに冷たくしたあとに、
こんなに優しくされたら
調子狂っちゃうわ
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