！！？ ページ20
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「……A！A！」
ルフィに名前を呼ばれて目が覚めた。
『〜っ！……んー、おはよう！』
なんだか、とてもいい夢を
見ていたような気がした。
お母さんと久ぶりに話したような気がした。
「おぅ！おはよう！」
ルフィがにっこりと笑って答える。
つられて、私までニッコリと笑ってしまう。
「おせぇ！」
エースが悪態をつく。
どうやら私が一番遅く起きたようだ。
「何照れてんだよ、エース」ﾊﾊｯ
「照れてねーよ！」
サボとエースの
よくわからない言い争いが始まった。
『おはよう、エース！サボ！』
「「おはよー！」」
ここに来てから、３週間が経った。
ダダンさん達は
お父さんを怖がって最初は
私にすごく気を遣っていたけど、
今では、３人と同じように扱いを受けている。
馬鹿にされてるように、
思われるかもしれないけど
私にとってそれはとっても嬉しい！
最近はずっと、3人と一緒に行動してる。
動物相手に覇王色の覇気が通じるか
どうか試したり、ルフィやエース、サボと
戦ったりしてる。
ちなみに私が全勝だよー！
サボが実は貴族の子って事も聞いた。
みんな色々と嫌なことがあって、
辛いことに耐えて、
過ごしているってことを改めて知った。
私は幸いにも、家族に愛されて育った。
もしかしたらお父さんは、
もう、私のことが嫌いなのかもしれない
だって、
こんなところに連れてきたわけだし……
普通は娘を、
山賊の所は預けないわよね
正直私は、お父さんにまた会いたい、
アリスにも会いたい、叔父様や叔母様にも！
2ヶ月って話だったけど、
ガープさんのことだし、
いつ迎えに来るかわからないのよね……
「おい、A！」
エースが突然声をかけてきた。
『エース？どうしたのー？』
「……お前は起きるのが、
いつも遅せぇから……」
『悪かったわね』ﾑｽｯｳｩ
「……これから毎日、
おれが起こしてやるよっ！」ｶｱｧｯ
そう言った途端、エースは走って出て行った。
『………えっ？』
えっ？急にどうしたの？
なんで急にそんなことっ……！
『・・・』
なんか、よくわかんないけど嬉しい………
心臓の音がﾄﾞｸﾄﾞｸと
大きく
速く
いつのまにか、私の顔は熱くなっていた
何なの！？
これっ！？
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