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30話 ページ8

(姫白side)




  黄瀬のお説教も終わった頃




  私は赤司にあることを聞いた




姫「ねぇ、赤司君。」




赤「……何だ。」




姫「どうして私まで合宿に呼んだの?」




赤「それは、君が七人目だからだ。」




姫「皆は?」




緑「何故俺らにも聞くのだよ。」




姫「どうせ皆も知っていたんでしょう?
  私がこの合宿に呼ばれることを。
  だから聞いてるのよ。」




黄「俺は会いたかったからっすかね。」




紫「俺も〜。」




青「俺も。」




緑「俺もなのだよ。」



 
  どうでもいいような口調で答えるキセキ




姫「……そう。テツヤは?」




黒「……僕は謝りたかったからです。」




 (テツヤ……)




黒「僕はAさんを救えなかった。
  傷つき悲しむ彼女に手を差し伸べることが
  できなかった。だからもう一度会って謝り
  たかったんです。」




姫「テツヤ…。」

 


黒「Aさん。貴方を支える事が出来なくて
  すいませんでした。」




  私に向かって深々と頭を下げるテツヤ

 

 (そんなことを思ってたんだ…。)



姫「頭を上げてテツヤ。」



  私の声に戸惑いつつ頭を上げたテツヤ

 

  彼の目には涙がたまっていた



  私は彼に微笑んだ



姫「貴方は十分私を支えてくれてた。
  悪かったのは心の弱かった私。
  だから自分を責めないで。」



黒「っ…はい。」



姫「ありがとう、テツヤ。」



  私は最高の笑顔で微笑んだ

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作者名:消えた黒猫 | 作成日時:2019年10月27日 19時

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