34話 ページ12
(姫白side)
体育館裏で足を止めた赤司君
すると
赤「A、賭けをしないかい？」
そう言われた
姫「賭け？」
警戒しながら聞くと
赤「あぁ、君が勝ったら勧誘するのは
辞める。」
(一体何が目的なの？)
姫「赤司君が勝ったら？」
赤「君には洛山でマネージャーをして貰う。」
姫「……内容は？」
赤「受けてくれるのかい？」
姫「内容次第ね。」
赤「そうだな……『姫白Aと青井瑠璃が同一
人物だと烏野の人達が見抜けるか』で
どうだ？」
(何故私に有利な条件を出したりするの？)
姫「……分かった、受けるわ。」
赤「そうか」
姫「でも、その内容じゃ、赤司君が不利なん
じゃない？」
彼は迷う素振りも見せずに
赤「君には勝負期間中、姫白Aとして洛山の
マネージャーをして貰う。」
そう言った
姫「！？まさかそれが……」
反論しようとすると
赤「これでフェアな勝負だろう？」
有無を言わせない
そんな表情を浮かべる彼を前に
私は言葉を飲み込むしかなかった
姫「……分かったわ。」
赤「これで成立だ。期限は７日後の朝９時で
いいか？」
姫「えぇ。」
そう言うと私は身を翻し歩き始める
背後から
赤「楽しみにしてるよ。君が洛山にきてくれる
のを…ね……。」
そんな声が聞こえたが
姫「………。」
足を止めることはなかった
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作者名：消えた黒猫 | 作成日時：2019年10月27日 19時
