第34話 ページ43
うーん、とりあえず登ってみるか。
そう思ってでっぱっている瓦礫に手をかけ身体を持ち上げようとすると、その瓦礫は脆すぎて私の体重を支えられなかったのだろう。
すぐに崩れてしまい、さっきの場所へと落ちる。
いったいなぁ…私が太っているからか！？だからか！？これでも毎日筋トレしてるのに…
じゃあ、こっちから登ってみよう。
今回は慎重にやらないとね、そう思いながら瓦礫の脆さを確認する。これは大丈夫そうだ。
1回1回確認しながら瓦礫を使って上へと登っていく。
よし、あと少し…という所で足元が崩れる
｢え、うそっ…！｣
バランスを崩し、一気に落ちていく。
受身を取ったものの上手く取れず身体が思い切り叩きつけられる。
本日３回目。くそ、あと少しだったのに……
さっきと同じところから登るのは無理だろうし、逆側から登るか。
そう考えて立ち上がろうとした瞬間鋭い痛みが右足首に走る。
｢いっ………！｣
思わずその場に座り込んでしまう。
右足首をみるとさっきよ落下で捻ったのだろう、真っ赤に腫れていた。
え、待って、ほんとにどうしよう。マジでやばい。
考えろ私、脱出方法は何かないか？1人で脱出する方法…
ものに掴まれば立てる…？
立てたとしてもこの瓦礫の山を登るのは無理だ
そして、その後上まで上がることを考えると尚更無理だな。
ほんとに詰んだ。やっぱり、新ちゃんも一緒に連れてくべきだったかなぁ…
いや、それはやっぱり危なすぎるし私の判断は間違っていない。
あ、スマホで連絡すればいいじゃん！
そう思ってポケットからスマホを出そうとするも、そこにあるはずのそれがない。
他のポケットも探したが無い。
辺りを見回すもない。
まじか、どっかで落としてるじゃん。
はぁ…救助待つしかないかぁ……
諦めてその場で大人しくすることにしてから、しばらく経った。
どれくらい経ったんだろう。
新ちゃん達心配してるだろうな…申し訳ない…
ここで待っている間に怒った爆発は2回…
合計したら7回、かな。
単なる爆弾班っていうよりは組織的な何かな気がするけど…黒の組織ではないだろうな。ベルモットが新ちゃん狙うわけないし、やつらはもっと上手くやるだろうからね。
暇すぎて犯人を推理し始める。
その時、また爆発音が聞こえてくる。
そして、それと同時に微かに私のスマホの音が聞こえてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 610人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユラ(プロフ) - もりさんさん» ありがとうございますー！！めっちゃ嬉しいです。これからも更新頑張ります！ (2020年3月26日 11時) (
レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - めっちゃ面白いです、更新頑張ってください！ (2020年3月25日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - ちびきゅうさん» ありがとうございます！！仕方ないとは分かっていても辛いです…ちびきゅうさんも体調には気をつけてください！北海道かなり感染してるので…これからも更新頑張ります！！ (2020年3月2日 8時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - 作品読ませて頂きました！私も作者様と同じく北海道住みで臨時休校になりました。せっかくの休みなのに外出できないのは辛いですよね...体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください！ (2020年3月2日 2時) (レス) id: c6bc8574cb (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 零さん» 沖縄…1回も行ったことないので行ってみたいです！学級閉鎖と重なって休みになるのは大変そうですね…。作者は耐えられない気がします笑 ありがとうございます！大好きって言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいですー！！更新頑張ります！零さんも体調にはお気を付けて！ (2020年3月1日 23時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユラ | 作成日時：2020年1月13日 21時
