弟よ、私を事件に巻き込むな！

第3話 ページ5

｢おじゃましまーす！｣
｢ただいまー！｣


そう言って、ポアロの前であった弟と一緒に蘭ちゃんの家に入る。


｢あ、美桜さん！こんばんは。コナン君もおかえりー｣



｢こんばんは。あ、これお酒買ってきたの！おじさまと飲もうと思ってね。冷蔵庫で冷やしといて貰ってもいいかな？｣


そう言って蘭ちゃんに持っていた袋ごと預ける。


｢もちろんです！｣

｢ありがとうー！｣


笑顔で受けとってくれる蘭ちゃんめちゃくちゃ可愛い…！！癒し！

そんなことを考えていると後ろから声をかけられる


｢おう！美桜ちゃんじゃねえか！益々綺麗になったなぁ〜！どう？この後1杯｣


｢あ、おじさま！こんばんは、お邪魔してます！｣


｢もう、お父さん！美桜さんに何言ってるの！｣


｢いーのよ、蘭ちゃん。私も飲もうと思ってお酒買ってきてるし。おじさま！ぜひご一緒させてください！！｣


｢おうおう！んじゃーちったぁ早いけど先に飲むか！蘭、ビールもってこい！｣


｢ちょっと、お父さん！すみません美桜さん……。今、ビール運ぶので座っててください！｣


｢蘭姉ちゃん！僕手伝うよ｣


｢ほんと？ありがとう、コナン君｣


そうして、キッチンの方に向かう蘭ちゃんと弟
それを横目にみながら私はリビングに向かう


我が弟ながらわかりやすいやつだ
好きな子と一つ屋根の下とかさぞ幸せなんでしょうね！

……彼氏がいないからって弟をひがむのはよくない、うん。
考えないようにしよう……


でも蘭ちゃんの気遣いには感謝しないとなぁ……
なんとなく今日は1人になりたくない日だから、すごくありがたい


そこまで考えて、頭を振る。

ダメダメ！このことはもう考えないって決めたんだから！
よし、今日は沢山飲むか！



そう思い、意識を無理やり切り替え、おじさまの隣に座った。

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