第30話 ページ39
1回外に出て今は使われていない旧棟へと向かう。
その棟のドアの前には係員がいる。
どうやら、新ちゃんの答えあってたのか。
「推理ゲームの参加者ですか?」
「はい。」
「ここまでたどり着いたんですね!おめでとうございます!では、ここに名前を書いてこの懐中電灯を持って中へどうぞ。」
そう言ってドアを開けてくれる係員さん。
「ありがとうございます。」
お礼を言って紙に名前を3人分書き、懐中電灯を受け取る。
って、新ちゃん達もう中に入ってるし……
他の三人も連れてきた方が楽しかったかもしれないな。
そう思いながら2人を追いかけて中へと足を踏み入れる。
中は真っ暗で2人は腕時計型ライトで中を照らしている。
「ちょっと、新ちゃん!先に中に入ったらはぐれるでしょ。少しくらい待つことを覚えなさい!」
「あー、わりぃ。どうしても気になっちまってよ。」
「で、とりあえずは3階の男子トイレに行くの?」
「ああ。でも、階段が見当たらなくてよ。」
「あったわよ、階段。」
少し後ろの方から哀ちゃんの声が聞こえたため、振り返ると階段がライトで照らされていた。
「お、ナイス灰原!」
そう言って走って階段を上り始める弟
その行動に少し呆れてしまうものの哀ちゃんと2人で急いで後を追う。
「ここだ!」
「新ちゃんも哀ちゃんも足速くない?私もう疲れたんだけど…」
2人とも階段を走って上ったのに息切れをしているのは私だけだった。
私ももう歳なのか……
いや、まだ27だもん。まだまだ若い!……はず!
帰ったら体力作り始めよう。
まあ、そんなことは今は関係ないとして、
「新ちゃん、あったの?」
「ああ!この爆弾だから、ルールとしては隣に置いてあるカードを代表者の方が1枚持って受付まで戻ってきて下さい、ってことは姉ちゃんが受付にこれを持っていけばクリアだな!」
「そうね。じゃあ、戻りましょうか。」
そう言って私たちが来た道を戻ろうとした瞬間
ドッカーンという爆弾特有の轟音と地響きが起こる。
「え?なに!?近くない!?」
「姉ちゃん、灰原大丈夫か!?」
「私は大丈夫!哀ちゃんは?」
「私も大丈夫よ。」
その言葉に安心するものの、爆発はかなり近い、下手したらこの塔で起こったものかもしれない。
そんなことを考えているとまた爆発音が聞こえてくる。
それと共にガラガラと瓦礫が落ちる音がする。
音がした方を見ると外へ出る唯一の道である階段が瓦礫で埋まってしまっていた。
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ユラ(プロフ) - もりさんさん» ありがとうございますー!!めっちゃ嬉しいです。これからも更新頑張ります! (2020年3月26日 11時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - めっちゃ面白いです、更新頑張ってください! (2020年3月25日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - ちびきゅうさん» ありがとうございます!!仕方ないとは分かっていても辛いです…ちびきゅうさんも体調には気をつけてください!北海道かなり感染してるので…これからも更新頑張ります!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - 作品読ませて頂きました!私も作者様と同じく北海道住みで臨時休校になりました。せっかくの休みなのに外出できないのは辛いですよね...体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2020年3月2日 2時) (レス) id: c6bc8574cb (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 零さん» 沖縄…1回も行ったことないので行ってみたいです!学級閉鎖と重なって休みになるのは大変そうですね…。作者は耐えられない気がします笑 ありがとうございます!大好きって言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいですー!!更新頑張ります!零さんも体調にはお気を付けて! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユラ | 作成日時:2020年1月13日 21時