弟よ、私を事件に巻き込むな！

第27話 ページ29

｢2人とも遅くなってごめん！ついでにトイレよってたら結構混んでて遅くなっちゃった。｣
｢気にしてないわ。｣
｢んなことだろうと思ってたよ。｣

え、2人に何してたか見破られてたんだけど！？
2人とも察しよすぎて怖いわぁ……

｢じゃあ、服買いに行こうか！｣

そう言うと頷いて歩き出すふたり。


｢まずどの店行くんだよ？｣
｢あそこ！あそこの服、大人っぽいから哀ちゃんに似合うと思うの！子供服もちゃんとあるお店だし大丈夫だよ！｣
｢んじゃ、俺はここの椅子に座って待ってるな。｣

そう言って店の前にある椅子に座ろうとする弟を引き留める。

｢ダメ！新ちゃんもこないと楽しくないじゃない！｣

そう言いながら私は弟の手を取りお店の中へと入っていった。
哀ちゃんは後ろから着いてきている。

｢うーん……。哀ちゃん！この服とこの服着てみて！絶対似合うから｣

そう言って服を渡し、試着室に入ってもらう。
その間に弟にはカゴを取ってきてもらっておく。

そして、他に似合う服を探して戻るとすでに、服を着終えた哀ちゃんがいた。


｢…どうかしら。｣
｢かわいい！めっちゃ似合ってるよ哀ちゃん！！これ買おう！お姉さんが買ってあげるから！｣
｢え、でも申し訳ないわ。｣
｢いいのいいの！遠慮しないで！あ、あとこの服とこの服の試着もお願い！｣


そう言って次々と買うものを決めてカゴに入れては服を着てもらい、レジに持っていって会計をし、紙袋に入れてもらう。そして、別のお店に行って同じことをして、というのを繰り返していると軽く2、3時間は経っていて紙袋は合計6袋になっていた。


｢はあー、いい服沢山あってよかった！バッグもフサエブランドの最新モデル買えたし！｣


哀ちゃんの要望のフサエブランドも見終わったし…推理ゲームでもしに行きますか！


｢じゃあ、車に荷物置いて別棟の推理ゲーム行こう！｣
｢姉ちゃん買いすぎだろ……。｣
｢まあ、いいじゃん！たまにはパーッとお金使いたいし！｣
｢まあ、いいけどよ。｣



そう言って私たちは駐車場の車に荷物を置いて別棟へと向かった。

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