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「まあ、お姉さんが強盗犯だってのはボクにもわかるよ!お店から盗んだ時計つけてるしね!」
「え?なんで分かるの?新ちゃん。」
疑問に思った私は新ちゃんにそう聞く。
「だってその時計、お店に売ってるまんまだもん!」
「あ、当たり前じゃない!!お店で買ったんだから!」
……あ、そういうことか!なるほどね。
「でも10時10分で、止まってるよね?」
「あ、だからこれは海につかって壊れたみたいで…」
「知らないの?お店に並んでる時計って大体作った会社の名前が綺麗に見えるように10時10分ぐらいで針が止まってるんだよ?」
「ホント?新一。」
「ああ!父さんにデパートの時計売り場で聞いたから」
「ブランド物ならシリアルナンバーが入っているはず、それを調べれば強盗にあった時計かどうかわかると思いますが…」
お兄さんがそう言ったのを遮って話し出す北森さん。
「なるほどね……だからあの男にバレたってわけか。」
話を聞くと車の中で盗品をくすねている事がバレ、言い合いになり、海に車ごと落ちたそうだ。
はあ、馬鹿なことするからこうなるんだよ。
気づくとお兄さんは家族の方へ行っていて何かを話していた。
新ちゃんがそれを追いかけて何かを伝えようとしに行ったため、後を追いかけてお兄さんの元へ行くとお兄さんが急に笑いだして、私の方を向いた。
「君の弟は面白いな。君の推理も中々だったよ。男の俺には気づけなかった所だからな。」
「ありがとうございます!これでも将来警察を目指してる身なので、今日のことすごく勉強になりました!」
「警察か……君にあっているだろうな。もしかしたらいつか会うことになるかもしれん。」
「へ?」
「いや、なんでもない。」
そう言ってお兄さんたちは駐車場へと向かっていった。
最後のあれ、なんだったんだろ?
……まあ、いっか!そこまで気にすることでもないだろうし!
「美桜ちゃん、新ちゃん、私達もホテルに戻りましょ!美味しいディナーでも食べて事件のことなんて忘れちゃいましょう!!」
「ママ!そうだね。よし、新ちゃん、蘭ちゃん、ホテル戻ろっか!」
「うん!行こ、新一!」
そうして私たちはホテルへと戻ったのだった。
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ユラ(プロフ) - もりさんさん» ありがとうございますー!!めっちゃ嬉しいです。これからも更新頑張ります! (2020年3月26日 11時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - めっちゃ面白いです、更新頑張ってください! (2020年3月25日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - ちびきゅうさん» ありがとうございます!!仕方ないとは分かっていても辛いです…ちびきゅうさんも体調には気をつけてください!北海道かなり感染してるので…これからも更新頑張ります!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - 作品読ませて頂きました!私も作者様と同じく北海道住みで臨時休校になりました。せっかくの休みなのに外出できないのは辛いですよね...体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2020年3月2日 2時) (レス) id: c6bc8574cb (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 零さん» 沖縄…1回も行ったことないので行ってみたいです!学級閉鎖と重なって休みになるのは大変そうですね…。作者は耐えられない気がします笑 ありがとうございます!大好きって言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいですー!!更新頑張ります!零さんも体調にはお気を付けて! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユラ | 作成日時:2020年1月13日 21時