第22話 ページ24
「全くもう!昨日は心配したんだからね?もう、危険なまねはしないでよ?まあ、あなたの事だから言っても聞かないんだろうけど。心配かけた罰として私の買い物に付き合いなさい!」
今、私の目の前には弟が正座をしている。
事情聴取を手短に終わらせてもらい、お説教をしているのだ。
「え、姉ちゃん!それは酷いだろ!?姉ちゃんの買い物母さん並に長いじゃんかよ。」
それまで黙って話を聞いていた弟が抗議の声を上げる。
「あら、買い物行くの?楽しそうじゃない。」
哀ちゃんが声をかけてくる。
そうだ。哀ちゃんも誘おう!弟と2人じゃつまらないし
「哀ちゃんも行く?ちょっと遠いショッピングモール!お姉さんが服買ってあげるよ!」
「でも、いいの?」
「いいよいいよ!荷物持ちいるし。ちっちゃいけどそれなりには持てるでしょうし。」
「ちょっ、俺まだ行くとは言ってn……「さあて、車とってきて表で待ってるから準備できたらでてきてね、哀ちゃん!さ、行くわよ!」っておい!」
そう言って弟の腕を掴み、博士の家をでて、車へと向かう。
後部座席に弟を乗せて車を表の道路にだし、哀ちゃんがでてくるのを待った。
「待たせてごめんなさい。」
5分程ででてきた哀ちゃんはそう言ってくる。
全然待ってないから気にしなくていいのに。
「全然大丈夫だよ!じゃあ、行こっか。あ、シートベルトちゃんと閉めてねー。」
私がそう声をかけると返事をしてくれる。
哀ちゃんかわいい!まじでお姉さん貢いじゃう!
私はそう思いながら車を発進させたものの車の中が静かだ。
まあ、2人ともそんな喋るタイプじゃないし仕方ないか。
ここはお姉さんが話題を出そうじゃないか!
「2人ともなんか寄りたいところある?買い物終わったら行ってもいいけど」
「……フサエブランドのお店を見に行きたいわ。新作のバックがすごい可愛いのよ。」
「俺は帰りてぇよ。」
「哀ちゃんはフサエブランドのお店ね。ショッピングモールに入ってたはずだから全然見る余裕あるわよ!
あんたはここから1人で帰れるなら帰りなさい?まあ、スケボーとか一切ないから無理に決まってるでしょうけど?」
そう、ここは高速道路のど真ん中なのだ。
降ろせるわけが無い。
弟が逃げないためにわざわざ高速使ってるんだから、帰らせるわけが無い。
後ろから弟の舌打ちが聞こえたが聞かなかったことにしよう。
そんなことを思いながら私は運転に集中した。
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ユラ(プロフ) - もりさんさん» ありがとうございますー!!めっちゃ嬉しいです。これからも更新頑張ります! (2020年3月26日 11時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - めっちゃ面白いです、更新頑張ってください! (2020年3月25日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - ちびきゅうさん» ありがとうございます!!仕方ないとは分かっていても辛いです…ちびきゅうさんも体調には気をつけてください!北海道かなり感染してるので…これからも更新頑張ります!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - 作品読ませて頂きました!私も作者様と同じく北海道住みで臨時休校になりました。せっかくの休みなのに外出できないのは辛いですよね...体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2020年3月2日 2時) (レス) id: c6bc8574cb (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 零さん» 沖縄…1回も行ったことないので行ってみたいです!学級閉鎖と重なって休みになるのは大変そうですね…。作者は耐えられない気がします笑 ありがとうございます!大好きって言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいですー!!更新頑張ります!零さんも体調にはお気を付けて! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユラ | 作成日時:2020年1月13日 21時