第9話 安室side ページ11
毛利先生にサンドイッチの差し入れをしにいって蘭さんと喋っていたらいきなりドアが開く。
驚いてそっちの方向をみると、見覚えのある顔の女性が立っていた。
最初は似てるだけかと思っていたが、名前を聞いて確信に変わる。ポーカーフェイスが一瞬崩れるくらいには驚いた。
事前の調査で毛利小五郎が工藤美桜という名前の女性とかかわりがあることは知っていた。
だが、まさか、捜し続けてきた本人だとは思いもしなかった。
色々と聞きたいことがあった。
10年間何をしていたのか、
何故連絡をくれなかったのか、
僕のことが嫌いになったのか
だが、今の僕は安室透だ。
蘭さん達の前でそんなことを聞く訳にもいかず、黙っていることにした。
そして、ふと彼女の方をみると僕の顔をガン見しながら百面相をしていた。
僕の顔になにかついているのかと聞きつつ、人の顔をガン見しながら百面相をして考え事をするのは変わってないんだなと思う。
僕のことを思い出しているのだろうか。
そのことを聞かれても別人で通さなくてはならないが、いつかまた本名を名乗れる日が来たら、また彼女のもとにいたい。
そう思いながら、彼女のことを少しからかってみる。
反応の仕方がかわらず、つい笑ってしまった。
そして、皆でコロンボに行くことになり、準備をするためにポアロに戻る。
ポアロからでると先に行ったはずの彼女が探偵事務所の方から降りてきた。
「あれ、美桜さん?どうかしたんですか?」
「あー、携帯を蘭ちゃんの部屋に忘れちゃって…取りに戻ったんです。」
そういうことか。
やっぱり、昔から変わらないな。
「じゃあ、一緒に行きましょうか。」
「え?いいんですか?」
何故だめだと思うんだ?
「何言ってるんですか。いいに決まってますよ!それとも僕がご一緒するのは嫌ですか?」
「いえ、全然大丈夫です!むしろ、ありがたいです!」
僕がそう言うと慌てて否定してくる。
「それじゃ、行きましょうか。」
「あ、はい!」
僕の言葉に返事をしてついてくる彼女
その姿に懐かしさを感じながら、僕は彼女の横を歩いた。
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ユラ(プロフ) - もりさんさん» ありがとうございますー!!めっちゃ嬉しいです。これからも更新頑張ります! (2020年3月26日 11時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - めっちゃ面白いです、更新頑張ってください! (2020年3月25日 22時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - ちびきゅうさん» ありがとうございます!!仕方ないとは分かっていても辛いです…ちびきゅうさんも体調には気をつけてください!北海道かなり感染してるので…これからも更新頑張ります!! (2020年3月2日 8時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
ちびきゅう(プロフ) - 作品読ませて頂きました!私も作者様と同じく北海道住みで臨時休校になりました。せっかくの休みなのに外出できないのは辛いですよね...体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2020年3月2日 2時) (レス) id: c6bc8574cb (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - 零さん» 沖縄…1回も行ったことないので行ってみたいです!学級閉鎖と重なって休みになるのは大変そうですね…。作者は耐えられない気がします笑 ありがとうございます!大好きって言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいですー!!更新頑張ります!零さんも体調にはお気を付けて! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 16973fa861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユラ | 作成日時:2020年1月13日 21時