悪女 ページ10
何故かこっちを見てぼーっとしている坂田さんに話しかけると
坂田さんの顔がぼぼっと赤くなったんだけど…
どうしたんだろ?
え?風邪??
まぁ、とにかく仲間になって貰えないか頼まないとな。
『まぁ、そんなわけで。お2人に悪女代行サービスに協力して欲しいんです。』
う「協力?」
そう聞き返してきた浦田さんにそうです。と頷いて詳しく話し始める。
『私の仕事は杏奈さんを夢小説のようなヒロインに仕立て上げること。なので、やりたくは無いですがカッターキャーとかそういう事をすると思います。』
さ「かったーきゃー?」
『あぁ…ん〜と…例えばです。私が今リスカしたと思ってください。そこで私が叫びます。そうすると人が来ますよね?』
さ「まぁ…近くに人がいれば?」
『そこは色々考えてるので人は来ます。学校中に響き渡る声なんて出せません。』()
う「あぁ、なるほど?」
『そこで私が…んっん…安奈ty((やっぱやめよ。安奈さんに切られました。と言ったらまぁあのクラスからして私が嘘をついているとすぐに睨むはず。そうすると安奈さんを心配する人が安奈さんをチヤホヤするのではないか?というものです。』
さ「なるほど…それで俺らを味方につけて動きやすくするって事なん?」
『そうです。それとこの悪女代行のことも黙っていて欲しいので口止めもあります』
出来ればいい返事がもらえると嬉しいんだけど…
う「ふーん…。俺はいいよ。面白そうだし。」
さ「俺もええで!協力するわ!」
『ほんとですか?!ありがとうございますっ!』
う/さ「っ…」
ついつい嬉しくて微笑んでしまうと
目の前の2人はなんか挙動不審になってた。←
顔赤いし、さっきの坂田さんといい
なんなんだ。
疲れてたりするのかな。
なら悪いことしたかもしれないな…
謝ろう
『あの、ごめんなさい…。』
う「えっ?何が?」
『だって、顔赤いし…体調悪かったりしたら無理なお願いしたと思いますし…』
思ったことを正直に言えば
2人は一瞬ぽかんとしてから笑い始めた
え?
なんで??!
さ「ふふw体調悪くないから心配せんでええよ?ww」
えぇ…
『あ、あと坂田さん。』
さ「ん?」
『自己紹介の時嫌な思いさせてごめんなさいっ!!!』
さ「謝らんくていいから!?!?」
30人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MILK | 作者ホームページ:https://twitter.com/MILK0517usSsfan
作成日時:2019年9月29日 1時