悪女 ページ16
『あ〜ぁ、疲れたぁ…』
誰もいないのをいいことに口調を元に戻す
私は今屋上にいる
さっきチャイムなってたけどまぁいいよ。
どうせ授業なんか楽しくないし…
それにしても…私たちの会話を録音してるとはね。
王子様たちはどんな反応するのかな?
なんて考えながら寝転ぶ
『春の風は気持ちよくて好きだなぁ…』
暖かくてぽかぽかするふんわりとした風が
さああっと吹き抜ける
寝れそ…
このまま眠ってしまおう
そう決めて目を閉じてうとうとし始める
おやすみ世界…。
・・・
?「Aおーきーてー!」
『や…もうちょい…あと1時間…』()
?「長すぎだろ!!早く起きろ!」
『いっ?!』
ふわふわとした世界にいると
急にむぎゅっとほっぺの方に痛みがきた
え、何?!
びっくりして目を開けるとそこには
う「やっと起きたぁ…」
超どアップの浦田先輩の顔が。
近くねぇか??
『ふぇ…?うりゃたしぇんぱいにゃんでここに?』
う「ふふw喋れてなくて可愛い〜」
『てはなひぇ!』
ごめんごめんなんて言いながら手を離してくれる先輩。
ほっぺヒリヒリする…
もっと他に起こし方あっただろ
若干不貞腐れながら起き上がる。
それにしても、この様子だと私の味方っぽいな。
あの録音で離れてかないかちょっと心配だった…
別にくろちゃんと私の2人だけでもいいんだけどさ
せっかくかの学園来て初めて出来た友達、だし。
今までさ、悪女やるからクラスの人も先生もみんな私の事嫌ってたから
なんか、幸せっていうか
この感情を手離したくないなって思うんだよね…
だから、離れていかなくて安心したんだ
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作者名:MILK | 作者ホームページ:https://twitter.com/MILK0517usSsfan
作成日時:2019年9月29日 1時