° 百六 ° ページ9
お互い縋るような形で抱き締め合い、落ち着くまでその状態でいた
その間ロー君も私も一切動かず、時間が過ぎていった
「(過ぎた事は仕方がない。それを後悔する方が駄目だ。二度と同じ過ちを繰り返さないようにする…それが一番しなければならない事)」
目に溜まった涙を拭い、顔を上げると、ロー君も私を見ていた
そっとロー君の頭を撫で、ニコリと笑う
「ありがとう」
「!!……Aはそっちの方が良い」
「ふふっ。ロー君は普段の方でも昔みたいな感じでも良いよ」
「そうか」
お互いの顔を見合わせ、笑い合う
一緒に立ち上がり、ググーッと腕を伸ばす
「私、行くところあるからまた後でね。ってクロやルフィ達に伝えてくれる?」
「あァ、わかった」
「今度はロー君の船にお邪魔させてね?可愛い白熊君に会いたいし」
「…俺には会いたくねェのかよ」
「ふふっ。嫉妬?ロー君に会いに行くついでみたいな感じかな。お互い良く知らないし、ね?」
知り合いになったら“ついで”じゃ済ませないけどね
そう思い、ふふっ…と笑う
「じゃあまたね、ロー君。いつかコラさんと再会出来るように私も探してみるね」
「あァ………ありがとう、“A姉”」
「どういたしまして、“ロー”」
「!!」
ふふっ…と笑ってサボの元へ向かった
後で白ひげさんのところにも向かわないと、ね
「(不意打ちはズリィだろ…)」
その場には顔を赤らめたローが一人いた
° ° ° °
「サボ」
「A姉…」
「エースもルフィも無事だよ」
「本当か!?」
「うん。本当だよ」
ニコリと笑うと涙を流し始めたサボ
そっと抱き締め、頭を撫でながら心の中で謝った
「(傷つけてごめんね…)」
声を上げて泣くサボの頭を撫でる事しか私は出来なかった
傷つく原因を作ったのは私だからだ
「(サボももっと強くなってね…いつかエース達と再会した時に、昔みたいに沢山戦って笑ってもっと強くなろうって頑張れるように)」
私は泣きじゃくるサボをしっかりと抱き締めた
遠くにいるコアラちゃんも涙目で船内に戻っていった
恐らくドラゴンさんに伝えに行ったんだろう
サボが落ち着いたら白ひげさんのところに行かないと…黒ひげの事もあるし、サッチさんの事も気になるし
「(…白ひげさんの病気は治らないのかな)」
治してあげたいけど、私は医者じゃないし、治癒のような能力だってない
神華に相談してみようかな
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みき - スッゴく続きが気になります。更新お願いします。 (2018年10月24日 22時) (
レス) id: 4c123f987b (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 面白いです♪オチはミホークさんがいいです☆ (2017年4月30日 1時) (レス) id: 297ff84436 (このIDを非表示/違反報告)
レイン・レイア(プロフ) - fusa0907さん» あけましておめでとうございます^ ^ 嬉しすぎて胸がジーンとしました!!受験…大変ですが、(本当にゆっくりになりますが)更新頑張りたいです!! (2017年1月1日 1時) (レス) id: e4c20a71f6 (このIDを非表示/違反報告)
fusa0907(プロフ) - あけましておめでとうございます今年も更新頑張ってください！ (2017年1月1日 1時) (レス) id: 1b84d81fd1 (このIDを非表示/違反報告)
レイン・レイア(プロフ) - にゃるさん» 本当ですか!?凄く嬉しいです!!ゆっくり更新ですが、宜しくお願いします!!^ ^ (2016年11月5日 16時) (レス) id: e4c20a71f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイン・レイア | 作成日時：2016年5月15日 12時
