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どうして ?9 ページ28

このまま帰ったらてっちゃんちまで特定されちゃうし、しばらく住宅街とかで巻いてから帰ろう



と思って近くの公園の土管に入ったけど



奴の足は遅く、特別運動ができるわけでもない私にも簡単に引き離せてしまった。





それで10分くらい経った頃、『流石にもういねえだろ』と思って土管から出ようとした。



多分出ても出なくても結果は変わらなかった。






.









?「ばぁ」



.








土管の上から奴が逆さまに顔を出した




見つかるのは時間の問題だった。



『わぁ』





?「みくちゃんが逃げるからね、僕どうしたら逃げないか考えたの」



『......あ、ちょっとうん、来ないで』



?「動けなくすればいいんだよね」








どこで拾ってきたのか知らないけど



右手に錆びた釘を持っていた。

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作者名:みちあ | 作成日時:2017年8月1日 16時

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