ほんとのハッピーエンド。1 ページ32
コンコン
『てっちゃー...ん』
そーっとドアを開けてあの汚い部屋に入る。
パソコンに向かって座る我らのリーダー。
編集してるのかな、と思ったけど画面はついてなかった。
ああ、やっぱり
『ねぇ、てっちゃ......
て「みく、」
て「俺、リーダーでいいんかな」
『...なんで?』
て「いや、だって.....うん...」
そう言って前髪を搔き上げるてっちゃん。
見るからに【悩んでる人】って感じで、普段の私ならおもわず笑ってしまいそうになる。
だけど、てっちゃんがこういう素振りを見せるのは、普段なら全くないから......笑えない。
.
こういう時に私ができること、
それは
私の思いを伝えること。
それしかできない。
.
『.......東海オンエアってさ、バラバラじゃん?
まぁ東海に限らないけどさ、7人みんなバラバラで
それぞれの個性があって...その7人の個性をどれも消
さないで、全部活かすのって中々出来んと思う。』
てっちゃんはまだ頭を抱えたまま
『てっちゃんはさ、心が広すぎるし、相手のことを
第一に考えて自分を後回しにしちゃうし、リスナー
さん思いだし、優しすぎる。
そんなてっちゃんがリーダーだから、東海はここま
で来れたんだよ。てっちゃんがリーダーじゃなかっ
たらなんて、想像もつかない。』
て「.........っ」
『ねぇ、てっちゃん』
『てっちゃんじゃなきゃ、ダメなんだよ』
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作者名:みちあ | 作成日時:2017年8月1日 16時