弱いのよ。{緑}

幽霊と同レベルな恐怖。 ページ10

来た道を戻ればなんとかなったかもしれないなんて今更思ってももう遅い。




しゃがみこんでいる私の肩を

トントンと叩くその手。


トントン、のペースは速くなり、




…いや、なんかこれビート刻んでねーか

と思った矢先


グイッと半ば強引に後ろを向かされる。



振り返るとそこには恐ろしい形相をしたてつやが‥



てつや？




『て、つや‥？』


て「ハァッ‥おまっｺﾞｯﾎ‥‥何してｵｴｯ‥‥心ぱｺﾞﾎッ‥」


『ごめ、んてつや‥‥‥

.
.
.

心配して探してくれてたのは分かるけど今のあんたのが心配』


今にも吐きそうだこいつ。まぁ私のせいだけど。


あと私の涙返せ。






て「ハーー‥フーーー‥‥。‥怪我しとらん？」


『何事もなかったようにしないでよ、怪我はしとらんよ。多分』


て「としみつ、ハンパないぞ」


『‥そんな？』


て「俺の携帯の通知がハンパない。」


【としみつがスタンプを送信しました】
【としみつ:Aいた？】
【としみつ:Aどこいるかな】
【としみつ：まほっちゃんのところいないって】
【としみつ:しゃちょーもしらないって】
【としみつ:Aいた？】
【としみつからの不在着信が3件あります】
：
：
：




『待ってまほっちゃんにもしゃちょーにも聞いたのか』

て「まほっちゃんはなぜか東京で探してる」

『私ここにいる』

て「知ってる」


『謝んなきゃだ。笑』

て「帰るか！笑笑」

『そうだね！お腹も空いたし！で、ここどこ？』


て「‥しらん」



『は？』

迷子な成人2人の末路。→←さよなら猫、ハローてつや。

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