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「そういえば2人は付き合ってるんだっけ？」
イエニが出してくれたアイスアメリカーノを飲みながら、ヒョンジンさんとハンさんとお話していたときだった。ハンさんの突然の爆弾発言に思わずむせてしまった。
「Aさん大丈夫？！ちょっとハニ、突然そういう事言うのやめろよ。僕らはまだそんなんじゃないよ」
「え、まだって…もしかして？」
2人が何か言い合っているようだが、当の私はさっきの拍子に喉の変なところに飲み物が入ってしまって、さらにむせていた。ヒョンジンさんが横へ来て背中を擦ってくれた。
『すみっ、ません』
「無理して喋らないで。深呼吸して？」
どうにか深呼吸をして呼吸が落ち着いてきた。ハンさんが、ごめんね、と眉毛を下げて謝ってくれた。確かにびっくりはしたけど、そんな悲しい顔しなくても。
その後奥からリノさんが料理を持ってやってきた。ハンさんは、
「ヒョン、仕事して下さい」
と、首元を掴まれてイエニに回収されてった。イエニ強いな。
「うちのハンジソンがご迷惑おかけしました〜」
「ってことでこれで許して」
リノさんが持ってきたのはふわふわのスフレパンケーキだった。ホイップクリームやフルーツたちで豪華に飾られている。プレートの左下にはStrayKidsとチョコペンで書かれていた。
「リノヒョンいつもに増して気合入ってない？」
『ほんとにおしゃれで美味しそう…』
「お、ほんとに？ありがと〜」
「僕の声聞こえてる？」
ヒョンジンさんは無視されていたが、目の前のパンケーキが美味しそうなのでフォークとナイフを手に持ちパンケーキを食べ始めた。
一口食べると、とても甘かった。ほんとに美味しい。美味しいとか幸せ…とか言いながら食べていると、奥の方から
「チャギヤ〜〜」
「どうしたハナ〜？」
と聞こえてきた。
『えっチャギヤ？』
「気にしないで。いつものことだから」
またやってる…という顔をしてる。気にするなってことは日常茶飯事なのか。雰囲気を見るにおふざけなんだろうな…多分。
改めてパンケーキに向き直ったとき、ヒョンジンさんに名前を呼ばれた。
なんですか？と、顔を上げると、ヒョンジンさんの手が伸びてきて、私の口元に触れた。
「クリーム付いてる。…なんか、漫画みたいで可愛いね」
そう言って取ったクリームをティッシュで拭き取った。奥からハンさんの野次が聞こえた気がするが、気にしないふりをした。
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作者名：MICKEY | 作成日時：2024年2月23日 16時
