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物凄いモヤモヤしたまま、家に帰る。
本当はウキウキのはずだったんだ。
ユウさんに勉強教えて貰って、連絡先だって交換して･･･
ユウさんに近づけたと思ったんだ。
なのに･･･あのユウさんの瞳。
あれは絶対に秀明が好きって言ってた。
なのに俺なんかを構ってるから･･･怒ってた。
部屋に入ると堪えていたはずの涙が溢れてくる。
溢れさせるわけにはいかない。
そんな事で泣くなんて･･･
何度も瞬きをして、ジャケットを脱ぐ。
『玉があのジャケットをねぇ･･･』
頭の中で響く秀明の声。
待って･･･あの時の秀明･･･
なんか含んだ言い方をしていた。
「あのジャケット」って何？
そんなに大事なジャケットだったわけ？
思わずギュッとジャケットを抱きしめると、俺にハグをしてくれたユウさんの匂いがしてキュンとする。
それと同時に胸が締め付けられて、堪えていたものが溢れだしてしまった。
ねぇ、本当は彼氏さんのジャケットなんじゃないの？
もしかしたら･･･秀明が買ってあげたジャケットだったのかもしれない･･･
止められなかった涙が、まるで崩壊したダムみたいに流れ出て止まらなかった。
「もしもし？宏光？何？泣いてたの？どうした？」
俺は何をするでもなくずっとあのジャケットを抱きしめてたみたいだ。
気がついたのは秀明からの電話。
俺一体どれくらいの時間こうしていたんだろう･･･
「ん、大丈夫」
「全然大丈夫じゃないでしょ？すぐ帰るから！」
どんなに考えても大好きなユウさんと、大事な兄貴と･･･2人の幸せを考えたら俺が邪魔なんじゃんって。
いや、秀明がユウさんを好きだっていうのは俺の思い違いかもだけど。
あの綺麗なユウさんが好きだって言ったら、その気がなくても好きになっちゃう気がする。
紙袋から自分のブレザーを出してハンガーにかけると、ユウさんのジャケットを紙袋にしまう。
ユウさんにとって大事なものみたいだから、すぐに返さないと。
ピコン
LINEの通知音が響き渡る。
きっと俺のことを心配してる秀明からだろう。
でもこのことをどう説明していいのかわからない。
もし、秀明もユウさんが好きだったら？
ピコン
ピコン
ピコン
もー！秀明･･･しつこいなぁ。
得意のスタンプ連打かよ･･･
少しは俺に考える時間くれないかなぁ。
ノロノロとスマホのそばまで行って、表示を見る。
「･･････うそ、だろ･･･」
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WHITE(プロフ) - まちゅみさん» まちゅみさん☆今回も良かったと言って頂けて嬉しいです♪盛大な勘違いと純情すぎるみっくん、可愛いですよね！そしてあの言葉、一緒に言って頂けるなんて(笑)ありがとうございます。次回も頑張ります(*^^*) (2017年11月26日 22時) (
レス) id: 6606f9fb9a (このIDを非表示/違反報告)
まちゅみ - いやー、今回も玉北良かったですよー！ホント、なんでみっくんはこんなに、やだ！もう！可愛い！んでしょうね!!次作も楽しみにしています(*´▽｀*) (2017年11月26日 21時) (レス) id: 20cae02adc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：WHITE
| 作成日時：2017年11月24日 22時
