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クスクス笑いながら服を着ていくユウさん。
「ほら、照れてないでこっちおいで」
えっと・・・シャツのボタンを全部止めていただきたい・・・
目の毒です・・・
「じゃあ、改めて自己紹介から。玉森裕太です。ユウさんでも良かったけど、裕太って呼んでもらえると嬉しいな」
「えっと・・・北山宏光です・・・」
「秀明の大学時代の後輩で、今は大手企業のシステム開発部にいるんだ」
「えっと俺は・・・」
「知ってる、秀明の幼馴染み、でしょ?ねぇ、ほんとうに俺でいいの?」
そっと抱き寄せられて、顎をクイッと持ち上げられる。
そうやって瞳と瞳を合わせていると、吸い込まれそう・・・
「裕太さんで、じゃなくて、裕太さんがいいんです・・・」
「ふふふ、宣戦布告してたもんね」
「あれはっ!」
「すっごく嬉しかったなぁ。ありがとね」
「いえ・・・」
今思い返すと恥ずかしいだけですけど・・・
秀明・・・敢えて言わなかったな!
帰ったらちょっとくらい文句言ってもいいよな?
「でさ、その目は?やっぱり泣いてたんでしょ?」
「それは・・・」
「おーしーえーて?」
小首を傾げて聞いてくるなんて・・・綺麗なだけじゃなくて可愛い。
わざとやってるんだろうけど・・・超絶可愛い!!
「秀明とユウさんの関係疑って・・・その・・・」
「え?それで泣いたの?」
それでって・・・その時の俺にはすごい重要で重大な事だったんだもん。
「で、熱っぽいのはなんで?」
「シャワー・・・冷たくて・・・その・・・」
「はぁ?冷水浴びたの?」
「そう・・・です・・・」
「もーーー!何度も言うけどほんっとうにお馬鹿だね。可愛いけどさ。ほら、薬飲んで!寝て!!」
ちゃっちゃっと薬出して、飲めとばかりに目の前にだされるから。
有り難く頂くことにする。
「ほら、寝るよ!」
「え?どこに?」
「ベッド!」
俺はあれよあれよという間に、ベッドに連れ込まれる。
あの時に抱きしめられた時の匂いがふわっと俺の鼻をくすぐる。
「はぁっ・・・」
思わず吸い込んで息を吐く。
ヤバい、裕太さんの匂いが・・・
「そんな色っぽい声出さないでくれる?一応俺も男なんだけど」
耳元でセクシーに囁くのも辞めてほしい・・・
「俺も男ですけど・・・」
「その風邪が治ったら色々しようね」
「い、色々っ!?」
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WHITE(プロフ) - まちゅみさん» まちゅみさん☆今回も良かったと言って頂けて嬉しいです♪盛大な勘違いと純情すぎるみっくん、可愛いですよね!そしてあの言葉、一緒に言って頂けるなんて(笑)ありがとうございます。次回も頑張ります(*^^*) (2017年11月26日 22時) (レス) id: 6606f9fb9a (このIDを非表示/違反報告)
まちゅみ - いやー、今回も玉北良かったですよー!ホント、なんでみっくんはこんなに、やだ!もう!可愛い!んでしょうね!!次作も楽しみにしています(*´▽`*) (2017年11月26日 21時) (レス) id: 20cae02adc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:WHITE | 作成日時:2017年11月24日 22時