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twentyーeight ページ30

彩Side

上杉 そんな時間があったら、なにか人の役に立つことをやれって言いたい。そしたら心が磨かれて、内側から美しくなるだろ。
小塚 じゃ上杉は、そういう子が好きなの?
上杉 う〜ん そういう心構えを持ってて、自分らしく生きてるようなやつ、かな。お互いに丁度いい距離感がつかめると思うから。
若武 俺は、ベッタリしない子。俺にとって、彼女って大事だけど、他にも大事なことはある。それと横並びだからさ。成績とかサッカーとか。そういうことを分かってくれる子じゃないとダメ。俺には、自分の求める自分像ってのがあるんだ。それに理解を示してくくれる子がいい。もちろん俺も、彼女自身の理想像を大切にするし、協力もするけどさ。
黒木 あぁ、それは俺もそうだよ。恋愛まっしぐらで、いつでも私を見てて、二人でいれば何もいらないって子より、自分の周りの世界を大事にしていて、いろんな事を考えてる子のほうが刺激的だ。話をしても面白いし、そこから自分も成長できるしさ。
小塚 ん、自分を成長させてくれる子って、すごく魅力的だよね。
貴方 私は、私に寄り添ってくれる人、かな。依頼につまずいた時、事件がなかなか解決しない時、私が逃げる場所になってほしい。

西園寺さん、いたのかな?

彩 西園寺さんは、出会ったことがあるの?そういう人に。
KZ !
貴方 うん、いたよ。今も、、、かな?まぁ、想いを伝えられるような人じゃないし、年も離れてるからね。想いは隠し通すよ。でも、いつかは思い出にしなきゃいけない。彼は今も私の逃げ場になってくれているけど、この先も一緒にいられるとは限らないからね。
彩 なんか、ゴメン、、、。
貴方 気にしないで。まぁ、あなた達も知っている人だよ。
KZ 誰だっ!?
貴方 教えない。この気持ちは誰にも、ね?
黒木 でもさ、頭でそう思ってても、好きになるって理性が働かなくなるってことだろ。心を掴まれるっていうか、呑み込まれてしまうっていうか、自分の存在自体を全部持っていかれるっていうかさ。とにかく非合理な世界に嵌って、自分自身でもどうしたらいいか分からなくなるってことだよ。おまけに厄介なのは、そんな状態をハッピーだと感じて、うっとりしてしまうことなんだ。
若武 七鬼は、どんな子がいいわけ?
上杉 どうせ、断ったんだろ。誰とも付き合わないって噂だけど、なんで?もしかして、女嫌い?
若武 それ、お前だろ。

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作者名:CAORU x他1人 | 作成日時:2020年8月17日 15時

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