Ｎ_相方目線01 ページ38
your side
野村さんから、
「相方に会うて欲しい」
と言われた時は、驚きよりも嬉しい気持ちが溢れた。
認めてくれてはるような気がしたから。
頬がゆるんでしまう私を見た野村さんは、首を傾げながらも同じように笑ってはった。
仕事終わりに一時間遅れて合流。
初めてお会いしてお話しさせてもらっている河野さんは、人の良いお兄ちゃんみたいな人で。
実際に河野さんには弟さんが、野村さんにはお兄さんがいはるから、それぞれの気質が相方さんとしてお互いに合っているのかな、と感じた。
河野さんに弄られたり雑談もしつつ、緊張も解けてきた頃、気付けばお客さんも増えてきたから
「そろそろ出よか」
野村さんが発した。
「の前に、A、河野と連絡先交換しといてくれへんか」
『え、うん、いいですけど、河野さんは大丈夫なんですか？』
前に座っている河野さんの顔を覗うと、
「おぉ、俺は全然良いよ」
にっこりと笑顔を返してくれた。
「俺に連絡つかへん時、Aに連絡行くようにしときたいねん。
俺も河野の嫁さんの番号知ってるし···
お手洗い行ってくるしやっといて」
そう言って野村さんは席を立たはったけど、
緊急連絡先的なこと？私でいいのかな···
「いい？」
『あっ、はい』
河野さんとLINEを交換した。
『ありがとうございます』
「Aちゃん、聞いていいかな。
野村って、どうなん？」
どう？って···
『と、言いますと？』
「野村から付き合ってるコを紹介されるのって初めてやねん。もちろん連絡先を教えてくれるのも。
やから、めっちゃ驚いてんねや。
でもこうやって会わしてるってことは、野村の中で今までのコと違うんやろなぁって···。
いや、変に思わんといてな。ま、こんなんも言うたらあかんけど、今までの彼女にはいっつも振られて別れてるらしいし。
Aちゃん的に、野村のことはどう映ってんのかな、と思って」
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MI(プロフ) - star1020様＿コメントいただけるなんて思っておらず、お礼が遅くなりすみません。ありがとうございました。 (2021年1月4日 21時) (
レス) id: 77b68ede4f (このIDを非表示/違反報告)
star1020(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもステキな物語でした。 (2020年11月22日 9時) (レス) id: 16a671a453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kimi | 作成日時：2020年8月16日 12時
