Ｎ_二人のこと04 ページ35
suzaki side
楽屋に入ると、すでにのむさんが居た。
『あ、おはようございます。早いっすね』
「おぉ・・・はよ」
ソファーに寝転がりスマホをいじりながら、のむさんの不機嫌な返事が返ってきた。
ん？珍しい···
Aちゃんと付き合いだしたと聞いてから
のむさんは少し変わったような気がする。
丸くなったというか、まぁ今までいい時が
あまりなかったしなぁ。
荷物を置いていると、
「すざきー」
のむさんに呼ばれた。
『何すか？』
「広島って、遠い？」
『・・・まぁ遠いっちゃ遠いですよね、新幹線やし』
「・・・・・・」
『・・・』
えぇ？
なんやねん？のむさん聞いといて無視？
今度は仰向けになってスマホをいじってる。
「おはようございます〜」
ネイビーズ皆川さんが入ってきた。
『あ、おはようございます』
「おはよぉ」
挨拶を交わしていると、
「みながわー」
今度は皆川さんを呼ぶのむさん。
「はい！何ですかっ」
のむさんにニコニコと近づく。
「広島って遠いん？」
俺にしたのと同じ質問。
「えー３００キロ以上ありますねぇ。
新大阪から新幹線で１時間半くらいですかね」
おぉ、さすが皆川さん。
「広島がどうかしました？偶然ですねぇ。
僕ら明日営業行くんですよ」
のむさんのスマホをいじる手が止まった。
「···代わってーや」
冗談とは思えないテンションで呟くのむさん。
なぜ広島広島言ってた理由は、4日後。
劇場の廊下に、
“野村さんから差し入れいただきました”
の貼紙と一緒に、大量のもみじ饅頭が置かれてたことで納得した。
ベタ惚れやん、のむさん(笑)
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MI(プロフ) - star1020様＿コメントいただけるなんて思っておらず、お礼が遅くなりすみません。ありがとうございました。 (2021年1月4日 21時) (
レス) id: 77b68ede4f (このIDを非表示/違反報告)
star1020(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもステキな物語でした。 (2020年11月22日 9時) (レス) id: 16a671a453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kimi | 作成日時：2020年8月16日 12時
