Ｎ_二人のこと02 ページ33
nomura side
ベランダで外を見ながらタバコをふかしていると
後ろからAがくっついてきた。
小声で言ったのが聞こえていたんか、
「出張···すぐ帰ってきますね。
帰ってきたらまた作るし一緒に食べましょ」
『出張先どこやったっけ？』
「広島ですよ」
『そぉか〜、うちのおじいさんの里やわ』
「じゃあ今度一緒に行きましょ？」
じゃあ、って。
嬉しくなってAを抱き寄せた。
『ほんまに、···行こな？』
確かめるように言うと、
「はい」
告白した時と同じ笑顔で返事してくれるから、
両手でAの顔を挟み、顔を近づけた。
『A···』
「あ、こんな時間!野村さんもう家出ないと！」
······。
A、ちゃん？
「私もいったん家戻って荷造りしないと〜」
パタパタとベランダから部屋に戻ってく。
はぁ〜····ったく。
まぁ、ええか···お預けくらった気分やけど。
それさえも可愛く思えて。
ほんま、飽きひん。
ほんま···、離したくなくなってる。
『広島で呑みに行ったりすんの？』
「裕美さんいるし、行くでしょうねー」
裕美ちゃんやったら、そら飲むわな···。
「美味しいものいっぱいありますよねぇ」
楽しそうに話す彼女に忠告した。
『ナンパされたらあかんで』
「ふふっ、されませんって」
『されてるやん！何度も！』
「たまたまですよ？」
笑顔で返してくる。
天然か？自覚ないんか？学習しぃひんのか？
···隙だらけちゃうんか？
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MI(プロフ) - star1020様＿コメントいただけるなんて思っておらず、お礼が遅くなりすみません。ありがとうございました。 (2021年1月4日 21時) (
レス) id: 77b68ede4f (このIDを非表示/違反報告)
star1020(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもステキな物語でした。 (2020年11月22日 9時) (レス) id: 16a671a453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kimi | 作成日時：2020年8月16日 12時
