Ｎ_告白02 ページ31
nomura side
爆ちゃんが彼女の頭に触れたことと、
"放したらあかん、すぐ誰かに取られる"
"自分が思っているより惹かれてる"
と言われたことで、感情がぐちゃぐちゃ。
ヤキモチと、不安と、戸惑いと・・・。
何とか冷静に、平常心を取り戻そうと頭の中を
整理するために黙って歩いた。
お店についてもまだ気分が落ち着かなく考え込んで
いたからか、彼女に誤解させてしもた。
『ちゃうねんって』
『前に言うたこと、気にさせてしもてたら
こっちこそごめん。全然迷惑とかじゃないし。
Aちゃんはちゃんとしてる人から』
「じゃあ、怒ってはるわけでは・・・」
不安気に聞いてくる。
ん？怒る？なんでや？
『いや、何も怒ってへんよ？』
「あぁ〜良かったぁ・・・安心しました」
以前のような柔らかい笑顔を返してくれて。
最初にその表情に惹かれてたんや。
『あの、
ドタキャンしたときやねんけど・・・あれ、急ぎの
仕事入ったって言うてたけど、洲崎がそういうことに
してくれててん。あいつええヤツやから。
でもホンマは、あ、1回目はホンマに仕事で。
けど2回目3回目は、忘れてたんと寝坊やってんや・・・
ほんまに、申し訳ない』
嘘のままいるのが嫌やった。
『・・・僕と、お付き合いしてもらえませんか？
ただ僕はこんな仕事やし、約束とか時間も忘れてしもて、たぶんメチャクチャなるかもしらんから、
よかったら・・・持ってて欲しい。
いつでもええし、来てください』
部屋の鍵をAちゃんの前に置いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MI(プロフ) - star1020様＿コメントいただけるなんて思っておらず、お礼が遅くなりすみません。ありがとうございました。 (2021年1月4日 21時) (
レス) id: 77b68ede4f (このIDを非表示/違反報告)
star1020(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもステキな物語でした。 (2020年11月22日 9時) (レス) id: 16a671a453 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kimi | 作成日時：2020年8月16日 12時
