Ｎ_プロポーズ（1） ページ1
your side
右肩が寂しくてふと目が覚めた。
真っ暗な中、枕元のスマホを確認すると2時過ぎ。
大きめのベッドにまだ一人。
野村さん、まだお仕事...？
週末、久しぶりに野村さんの部屋に来たけど
仕事がたて込んでいて余裕がないとのこと。
晩御飯を作ったら、少しだけ食べてくれて作業部屋へまた戻っていった。
私が寝るまで籠りっきり。
こんなことがよくあるから、泊まりに来る私は
野村さんの邪魔になってないのか？
来ない方がいい？
・・・付き合ってていい？
と、一度聞いたことがある。
野村さんは、
「ええねん、おって」
と言ってくれたので、その言葉に甘えるように
部屋を訪れている。
それ以降私は何も言わないようにしてるし、
野村さんも何も言わない。
気をつかってる？
いや、それはない。少なくとも私は。
野村さんの一番は仕事だから。
仕事柄生活が不規則なのは仕方ないけど
やっぱり少しでも寝て欲しいな...
と思いながら寝室を出てリビングへ向かった。
ベランダへ出る窓が開いている。
野村さんがタバコをふかしていた。
「起きたんか？寝れへんの？」
外を見ながら私の気配に気付いて声をかけてくれた。
野村さんの背中に手を伸ばし、後ろから抱きついた。
少し身長差があるから、ちょうど背中の真ん中辺りにおでこが触れる。
「どしたん？」
『・・・・・・充電中』
顔を左右に動かして、おでこをすり付ける。
スリスリしてると、ふふっと笑った野村さんは
お腹にまわした私の手に右手を重ねてくれた。
『まだ寝ぇへんの？』
「ん〜〜・・・もうちょい、かな」
『そっか』
手をほどいて、隣に並ぶ。
隣にいるのが心地いい。
落ち着く。
ヒーリング効果があるのか？
しばらくお互い何も話さないまま、外を見てた。
「僕の、お嫁さんになってくれませんか」
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MI(プロフ) - star1020様＿コメントいただけるなんて思っておらず、お礼が遅くなりすみません。ありがとうございました。 (2021年1月4日 21時) (
レス) id: 77b68ede4f (このIDを非表示/違反報告)
star1020(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもステキな物語でした。 (2020年11月22日 9時) (レス) id: 16a671a453 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kimi | 作成日時：2020年8月16日 12時
