Ｎ_始まりの始まり02 ページ8
nomura side
昨日はあれから真っ直ぐ帰り、眠るために酒を飲む。
それでも寝付けず、起きて作業をし朝方まで。
さすがに寝なあかんよな...と思うもこれで寝たら
絶対寝坊すると思い、濃いブラックを流し込む。
何本かタバコを吸い、シャワーを浴びてそのまま劇場へ。
大勢の楽屋が嫌で、喫煙所に直行してしまう。
はぁ〜・・・結局一睡も出来てない。
出番前にちょっと寝るか...
「のむさん！」
洲崎か...元気やな。
同い年のはずやのに、なんやこの違い。
『お〜...おはよぉ』
「おはようございますっ！昨日ごちそうさまっした！」
『ん〜』
「・・・・・・」
ん？なんやねん。
にやついたまま喫煙所から出ていかへん。
『なにぃ？』
「へっへぇー！聞きたいすか？」
『なんやねん・・・だっる・・・』
灰皿に短くなったタバコを押し付けた。
「のむさん！春がきましたよ」
『毎年来とるがな』
喫煙所から出ようと、ドアを開けた。
「Aちゃんが会いたいそうです」
『昨日の？』
「そうです！のむさん覚えてはりましたね〜
珍しい！いつも忘れてるじゃないすか」
『お、おぉ？うん』
昨日のあのコやんな。隣に座った・・・
今の今まで忘れてたけど。
え・・会いたがってるって、俺に？
「連絡先のむさんから聞かないから、裕美経由で
お願いしてきたんですって。どうします？」
『どうするって、え・・』
「いつにします？」
会いたい言うてくれてんのはありがたいけど、
いつ？てそんな急な。
「まさか逃すんですか？ もうのむさんにチャンスこないですよ？ 最後かもしれませんよ？」
『えらいキツイこと言うてくるなぁ』
「絶対ええコですって！ 僕保証します！」
どこになんの保証があるのかわからへんけど
洲崎が間に入り、裕美ちゃんと、Aちゃんと、
4人で会うことになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MI(プロフ) - star1020様＿コメントいただけるなんて思っておらず、お礼が遅くなりすみません。ありがとうございました。 (2021年1月4日 21時) (
レス) id: 77b68ede4f (このIDを非表示/違反報告)
star1020(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもステキな物語でした。 (2020年11月22日 9時) (レス) id: 16a671a453 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kimi | 作成日時：2020年8月16日 12時
