幼馴染みっていいよね ページ2
昼休み。Aは大きな選択を迫られていた。
「チキンオムライスか、ビーフシチューオムライス...どっちにしよう」
素朴な感じのケチャップライスも食べたいけど、ビーフシチューがかかった高級感溢れるオムライスもたまらない。
ん〜〜〜、
そうだ！！
「かっちゃんチキンオムライス頼んで！そんで半分ちょーだい？」
「ざけんなクソアマ」
一緒に来ていた幼馴染み、かっちゃんこと爆豪勝己に頼んでみるがバッサリ切り捨てられた。
「ひどっ!前までかっちゃん家遊び行ったら二人でパ〇コ半分こしてたじゃん!」
「何年前の話してやがる!つか声でけぇんだよ泣かすぞ!」
「いひゃいいひゃい!(泣)」
ただ思い出を語っただけなのに両頬をこれでもかってくらいつねられた。ひどいや。
「じゃあでっくん！」
右隣のもう一人の幼馴染みの方を向けば、手には既にトレーが握られていて、その上に置かれたカレーがホカホカと湯気をたてていた。
「ご、ごめん。僕もう頼んじゃった...」
「う〜...」
涙目で再びかっちゃんを見ると、隣にはいなくて。カウンターでさっさとカツ丼を注文している。くそっ、相変わらず冷たいな。
まあしょうがないか。
「今日はビーフシチューオムライスにしよう」
ふーっとため息をついて自分もカウンターに並ぶ。メニュー選びに時間をとられたせいでさほど混んでおらず、数分で料理を手渡される。
「ありがとうございます」
お礼を行って受け取ろうとしたら、おっきな手が横からトレーを持ち上げて。
誰だ私のご飯を横取りするやつは!と勢いよく振り返れば
「...こいや」
かっちゃんがスタスタとテーブルの方へ歩いていく。
「ま、待ってよ!」
慌てて追いかければ、かっちゃんは自分の席であろう場所の右隣に私のトレーを置いて
「早く食わねぇと時間なくなるぞクソが」
ドカッと腰を下ろすと食べ始める。
さっきは置いていかれたと思ったけど、わざわざ戻ってきてくれた。あったかい気持ちが胸にじんわりと広がっていく。
「...えへへっ、かっちゃん大好き!」
「うっせえ」
「でっくーん!こっちおいでよ!」
「あ?!なに勝手に呼んでやがる!」
右隣にでっくん、左隣にかっちゃん。
これが、私の日常。
続く
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ヨーグルト - オリジナルフラグ外して下さい。 (2020年5月30日 17時) (
レス) id: 5f6f60e1f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひまり(プロフ) - 私も物間くん大好きです！更新頑張ってください応援してます！！ (2020年5月15日 16時) (レス) id: d2e32c185c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪見だいふく | 作成日時：2020年5月13日 17時
