６７話：小学生時代�Νぁ峽�いな自分」 ページ21
私を連れて行く加藤君は優しかった。
無理やり連れて行くんじゃなくて、本当に嫌だったら振りほどける力加減でひいている。
この手を振り解いてしまえばいいのか
このままついて行ってしまっていいのか
保健室には行きたくない。私が行くところじゃないから
けど、この手を振り解くには心が強くなくて
顔は俯いて涙は繋がれていない手で拭いながら足を動かしていた時
“【こういう時、どう声かければいいんだ。】”
『……？』
加藤君の声が聞こえた。
私に対して喋っているのだろうか。
耳だけ傾けて内容を聞き取ろうとするが、なんだろう。
耳から入ってくるものじゃなくてジワリッと自分の中で考えてるかのように声が聞こえる。
自分の視界も下を向いているはずなのに前を向いて歩いている気さえしてきた。
“【保健室、先生居るか？居なかったら開けてくれたりする先生……。】”
“【イチに頼む？イチが居るなら小野先生も居るよな。】”
腕に抱えているイチを見ながら……？
私、イチを抱えてなんてないのになんで
それに服も私の服じゃない。男の子の服で見たことがあって？？？
「イチ、小野先生どこ？」
「ショクインシツ！」
「そっか。保健室開けてほしいって伝えてきてくれん？
俺らはこのまま行くから。」
「ワカッタ。」
ビシッと敬礼をして腕の中から飛び出し、走り去っていくイチ。
何がおきてるの？
私は見てるの？
クルリッと体を少し動かして後ろに振り向けば映り込むのは私。
下を向いて顔は見えないのに泣いている気持ち悪い姿をしていた。
……なんで私が見えるの。
“【憶村。】”
加藤君はどこ？
声は聞こえるのに、手も繋いだはずなのに
分からない。
いやだ
こんな気持ち悪い自分見たくない
自分なんか見たくない
“消えてしまえ！”
誰と手を繋いでいるのかも分からなくなってきた恐怖心がフッと出てきた
自分を見たくなくて自分自身を叩いて消そうとした
勢いよく繋いだ手を振り払う。
そうして下に向けていた顔を上げて目の前に居るはずの自分を消そうと手を上げて…
『…………ぁれ？』
「憶村？保健室、やっぱ嫌だった…？」
目の前に居るのは自分じゃない。
心配そうにこちらを見て問いかけてくる加藤君だった。
６８話：小学生時代�Νァ崑療�たり」→←６６話：小学生時代�Ν�「ほっとけない」
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ビーZ(プロフ) - なめこさん» コメントありがとうございます！本編へのつなげ方は２パターンを考えているので、私自身も書き込みながらその時の状況に応じて決めた行きたいと思います。 (5月4日 3時) (
レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - どう本編につながるのか楽しみにしてます (5月2日 22時) (レス) @page22 id: 04a092aa65 (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» 気付きをくれたありがたいコメントです。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» コメントありがとうございます。言われて「確かに…！！」となりました。言葉では出てきていてもキャラや時間軸も不明なまま進めているので、ヒロアカの設定だけ小説になってました。早めにキャラ絡みや時間軸を明確にするようにします。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
あ。 - これはヒロアカではない。 (5月1日 7時) (レス) @page22 id: 686a7a1374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：B太 | 作成日時：2024年1月5日 15時
