４９話：小学生時代㊻「二つの選択」 ページ3
自分はヒーローがも凄い好きという訳ではない。
好意的には思っているけど、本当に好きな人よりは熱意はない。普通ぐらいだ。
ニュースに頻繁に取り上げられる人気ぶりと数々の献身的な仕事内容を見れば
嫌いという人は逆に少ない。
「先生、ここから選んでいいんですか！？」
「そのために買ってきた物だからね。
……ふふ、貴方たちの反応を見ていたら買ってきて良かったって思うわ。」
「何個までですか？俺、３つぐらい欲しいです！」
「１個だけねー、加藤君。」
先生と加藤君が話しているのを耳に入れつつ、自分も何がいいかと全体を見る。
……あれ？オールマイト、結構若い？？
何年か前、アメリカで活動をしていた時期があるとニュースで聞いたことはある。
もしかすると当時の姿でグッズ化されたものがあちらでは多いのかもしれない。
現在のヒーロースーツじゃない恰好をしていたり、
もう一人若い男性と一緒に車に乗るキーホルダーだったり。
オールマイト関連の人なのだろうが、自分は知らない人だった。
凄い人なのかな？一緒にグッズ化してるぐらいだし……。
見ているだけで考えることが増えて楽しいけれど、ここから一つ選ばないといけない。
特に誰が好きでこういったグッズが欲しい。という希望もないので
「あら、憶村さんはそれでいいの？」
『はい。』
初めに目に入った、オールマイトとスターアンドストライプのキーホルダーを手にした。
お互いのトレンドマークというか、身に付けてても変に思われないデザインなのがいいな。
どこにつけようかな…。いや、家に帰ってから考えよう。
ランドセルに入れようと視線を移せば、意外と悩んでいる加藤君が居た。
その両手にはグッズが握られており、二つには絞れたけどそのどちらにするか決めあぐねている様子だった。
一つはオールマイト単体のキーホルダー。
もう一つは……なんだろう、小銭入れ？のようなものだった。
『それ、何？結構おしゃれな小銭入れ。』
「これか？小銭入れじゃなくて、きーけーす？ってやつ。」
『きーけーす。』
「俺の母さん、オールマイトの大ファンでさ。
鍵一個に一つはストラップとかついてるけど、最近きーけーす欲しいって言ったから……。」
そういう加藤君の発言に驚いた。
自分のお土産じゃなくてお母さんのことを考えて選んでいると思っていなかったからだ。
私の普段の態度を見ていたり、川西君との関係が悪いことといい結構周りを見て気付く人らしい。
５０話：小学生時代㊼「決めたものは」→←４８話：小学生時代㊺「景品２」
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ビーZ(プロフ) - なめこさん» コメントありがとうございます！本編へのつなげ方は２パターンを考えているので、私自身も書き込みながらその時の状況に応じて決めた行きたいと思います。 (5月4日 3時) (
レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - どう本編につながるのか楽しみにしてます (5月2日 22時) (レス) @page22 id: 04a092aa65 (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» 気付きをくれたありがたいコメントです。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» コメントありがとうございます。言われて「確かに…！！」となりました。言葉では出てきていてもキャラや時間軸も不明なまま進めているので、ヒロアカの設定だけ小説になってました。早めにキャラ絡みや時間軸を明確にするようにします。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
あ。 - これはヒロアカではない。 (5月1日 7時) (レス) @page22 id: 686a7a1374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：B太 | 作成日時：2024年1月5日 15時
