６６話：小学生時代�Ν�「ほっとけない」 ページ20
いつもどうすればいいのかを考えている。
自分で考えろと言われ、考えて行動してもそれは正解ではない。
いつもどこかで間違える。
始めから間違えていることも少なくはない。
けど、どこまでが良かったのか。何が正解なのかも分からなくて
教科書に正解がある穴埋め問題みたいに何かあればいいのに。
いや、違う。
自分が何かやることに対して正解だけが書かれたものが欲しい。
怒らせてばっかで不正解の道しか進まない自分。
考えて行動する前に答えが分かればお母さんを怒らせたりしない。
期待に応えられるいい子になりたい。
みんなみたいに普通の子になりたいのに
…………本当にどうすればなれるんだろう。
「おくむら！！！」
『ッ！』ビクッ
肩を掴まれた感覚と正面から少し勢いのある声と衝動で意識が戻る。
完全に意識が無くなっていたわけじゃない。
ただ繰り返しループする自問自答で耳や目からの情報が遮断されていたらしい。
「怪我か？お腹が痛い？？」
『ぇ、なにっ？？……え？』
「嫌なことでもあったんか。なんで泣いてんの？」
現実に引き戻されて相手の声を聞きとれない。
必死な口調で焦っているような顔で、と目からの情報で理解しようとした。
学校の正門近くで人は決して少なくはない場所で立ち止まっているのに気付く。
ここは目立っちゃう。どっかいかないと
加藤君にも伝えようと声を出す。
『ッか、とぅ……くん？？』
何、今の声。
あれ？なんで声ちゃんと出ないの？
喉につっかえて震える自分の声に驚いてしまい、呼んだだけになってしまった。
呼ばれた相手は「なに？」と私の言葉を待ってくれている。
それに早く答えようと口を開いて喋っても変な声しかでない。
しゃくり上げながら『大丈夫。』と『心配することはないよ。』と伝えても相手は納得なんかしなくて
眉間にしわが寄っていくのが見えて、一人でどんどん焦っていく。
怒らせちゃう。お母さんみたいに不快な思いをさせちゃう。
要らないって言われる。
こんなんじゃだめだ。
涙も止まらなくて消えてしまいたい気持ちがあふれて蓋が出来なくなっていた。
「保健室行こう、一緒に。」
『……うぅぅ。』フルフル
「だめ、行こう。泣いてるのに大丈夫なわけない。」
『ゃだ……。』
否定の言葉しかでない。
それに加藤君は分かったらしく、ゆっくりと手を引いて歩き出した。
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ビーZ(プロフ) - なめこさん» コメントありがとうございます！本編へのつなげ方は２パターンを考えているので、私自身も書き込みながらその時の状況に応じて決めた行きたいと思います。 (5月4日 3時) (
レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - どう本編につながるのか楽しみにしてます (5月2日 22時) (レス) @page22 id: 04a092aa65 (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» 気付きをくれたありがたいコメントです。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
ビーZ(プロフ) - あ。さん» コメントありがとうございます。言われて「確かに…！！」となりました。言葉では出てきていてもキャラや時間軸も不明なまま進めているので、ヒロアカの設定だけ小説になってました。早めにキャラ絡みや時間軸を明確にするようにします。 (5月1日 20時) (レス) id: 2d2fb7c60c (このIDを非表示/違反報告)
あ。 - これはヒロアカではない。 (5月1日 7時) (レス) @page22 id: 686a7a1374 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：B太 | 作成日時：2024年1月5日 15時
